「置き配」の利用状況調査が示す変化と安心への取り組み
置き配の利便性がますます注目を浴びています。ヤマト運輸株式会社は、2025年11月8日から14日まで、置き配に関するアンケート第2弾を実施しました。この結果は11,735人からの回答をもとにしていますが、昨秋に比べた利用状況の変化や、安心して使うための工夫が見えてきました。
アンケートの主な結果
置き配の利用率が増加
調査によると、置き配の利用経験者の約7割が「この1年で置き配の利用数が増えた」と回答しています。この背景には、さまざまな事情があります。置き配を利用することで「時間に制約されない」「再配達の手間が省ける」といったメリットが明確になってきたのです。この1年間で、置き配サービス以外も含む利用経験率は75%に達し、そのほとんどがリピート利用者だったことが伺えます。
利用の工夫と今後の課題
利用者の約4割が「受取時間帯指定」を活用し、より安心して置き配を利用する工夫をしています。一方で、2年連続で「盗難リスクが不安」との声も挙がっており、これは置き配を利用しない主な理由の一つです。この課題に対する対策が求められています。
生活スタイルの変化
また、調査結果からは、約3人に1人が「外出時」よりも「在宅時」に置き配を利用していることがわかりました。特に、「身だしなみを整えるのが面倒」との理由や、「家事や育児に追われている」という声が多く、国民のライフスタイルが変化していることを示唆しています。
ヤマトの取り組み
ヤマト運輸は、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」において、宅急便の受け取り方法に置き配を新たに追加し、利便性を高めています。この仕組みにより、お届け前の通知を行い、受取時間の指定を可能にすることで、置き配後のタイムラグを短縮しています。
オートロック対応の置き配サービス
さらに、オートロック付きマンションへの置き配が可能な「マルチデジタルキープラットフォーム」も導入されています。これにより、デジタルキーを利用してドライバーが安心して荷物を置くことができ、利用者のニーズに応えています。
今後の期待
ヤマト運輸は、これらの調査結果をもとに今後もサービスの向上に努め、安心して無駄のない受け取りを提供していくことを約束しています。置き配の導入は今後も進まることが期待されており、生活スタイルに合わせた新たな配送方法として、ますます浸透していくでしょう。
置き配サービスは、利便性だけでなく、個々のライフスタイルに合った柔軟な選択肢を提供するために進化し続けています。今後もさまざまな課題に取り組みながら、安心して利用できる配送サービスを提供し、私たちの生活をよりサポートしていく姿勢が見受けられます。