SMBCリーガルXが契約業務を革新
株式会社三井住友フィナンシャルグループが新たに設立したSMBCリーガルX株式会社は、2025年7月3日に発表され、契約ライフサイクル管理(CLM)を中心にした新たなサービスを提供開始しました。本プラットフォーム「LegalXross」は、契約業務のデジタル化を進めることで、企業内の業務効率化や経営の高度化を図ります。
CLMとは?
契約ライフサイクル管理(CLM)とは、契約に関する行為をテクノロジーを活用して適正化し、効率化する取り組みを指します。従来、契約業務では人材不足や属人化、管理ツールが点在することで複雑化の一途を辿っていましたが、SMBCリーガルXはこれを一気通貫で解決するプラットフォームの提供を目指しています。
「LegalXross」プラットフォームの魅力
提供サービス内容
「LegalXross」では、以下のようなサービスを展開し、契約業務をより合理的かつ実践的にサポートします。
1.
契約書の自動作成
特に訴求されるのは、AIによる契約書の自動作成機能です。アンダーソン・毛利・友常法律事務所の監修が入ったAI技術を駆使し、ユーザーが案件情報を入力するだけで、自動的に契約書をドラフティングすることができます。
2.
契約書レビューとワークフローサービス
AIを利用した契約書のレビュー機能や、業務の進捗管理を行うワークフローサービスも提供予定です。この機能により、契約書のバージョン管理やリスク分析が飛躍的に向上します。
3.
電子契約と効率的な締結
SMBCクラウドサインを通じ、契約書の電子契約を手軽に行うことが可能です。これにより、印刷、製本、郵送などの従来の負担から解放され、スムーズな契約締結が実現します。
4.
組織内での契約書管理
自社で取り扱った紙の契約書をPDF化し、クラウドに保存することが可能です。さらに、AIが情報を構造化し、自動的に契約書の管理台帳を生成します。
5.
契約書分析
契約書データをアップロードすることで、内容を可視化する機能もあり、例えば損害賠償や解除といった重要項目の確認が容易になります。
6.
法務コンプライアンスの強化
リスクマネジメントを支援する法務コンプライアンス向けのオンラインツールも今後提供予定です。
地域展開と国際進出
SMBCリーガルXは、国内に留まらずアジア太平洋地域(APAC)を中心にグローバルに展開していく方針です。デジタル化の促進により、ビジネス環境をより活性化させ、競争力を高めることを目指しています。
まとめ
これまでの契約業務の効率化を超えたSMBCリーガルXの取り組みは、企業の経営を革新する一助となるでしょう。「LegalXross」プラットフォームを利用すれば、契約業務の煩雑さを大きく軽減し、より効率的で透明性の高い業務運営が実現できます。今後の展開から目が離せませんね。