六甲高山植物園で絶滅危惧種「ヒゴタイ」を楽しむ方法
六甲高山植物園では、絶滅危惧種に指定されている「ヒゴタイ」が8月下旬まで観賞できる見頃を迎えています。この植物は、キク科に属する多年草で、その特徴的な鮮やかなブルーとユニークなてまり型の花が魅力です。ヒゴタイは、爽やかな風に揺れる姿がとても涼しげで、来場者に夏の暑さを忘れさせてくれます。
六甲高山植物園の魅力
六甲山上に位置するこの植物園は、市街地よりも約5℃ほど涼しいため、夏でも快適に自然を楽しむことができます。ヒゴタイはかつては多く見られた花ですが、現在はその生育地である草原の減少により、個体数が激減しています。本州ではほとんど見られず、特に九州で稀に見かける程度です。環境省のレッドデータブックでは、ヒゴタイは絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
乾燥気味の草原に自生する高さ約1メートルのこの花は、トゲのような部分が小さな花々を多く含み、丸い球体を作るように見えます。訪れる人々は、園内に広がるヒゴタイのかわいらしい姿を楽しむことができます。
特別なイベントも見逃せない
さらに、六甲山上では2025年に「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」という芸術祭も予定されています。このイベントは、自然と現代アートのコラボレーションを楽しむことができる貴重な機会です。今年のテーマは「環境への視座と思考」で、国内外の61組のアーティストによる多彩な作品が展示されます。
- - 会期: 2025年8月23日(土)~11月30日(日)
- - 時間: 10:00~17:00(会場によって異なる)
- - 会場: 六甲高山植物園、ROKKO森の音ミュージアム、その他複数のエリア
また、夜には「ひかりの森~夜の芸術散歩~」が開催され、幻想的な光のアート作品が登場します。昼間と異なる魅力で多くの人々を魅了することでしょう。
ヒゴタイ観察のおすすめ時期
ヒゴタイは現在、開花のピークにあり、8月下旬までその美しさを楽しむことができます。この期間に訪れることで、絶滅の危機にある花の美しさを間近で感じることができる貴重な体験が得られます。
六甲高山植物園では入園料が設定されており、大人900円、小人450円で入場可能です。また、様々なイベントが開催中なので、訪問予定の方は事前に情報を確認してから出かけることをおすすめします。
この夏、六甲高山植物園で「ヒゴタイ」を見に行き、絶滅危惧種を守る活動にも触れてみてはいかがでしょうか。自然の美しさとアートを楽しむ機会が待っています。