中国人の訪日意欲
2024-08-16 16:20:35

中国人の日本訪問意欲が高まる!インバウンド予報調査の結果

中国人の訪日意欲が高まる中、特別な体験への期待



東京都の株式会社博報堂DYホールディングスの研究開発部門と中華人民共和国のライフサービスオンライン検索プラットフォーム「美団」が共同で実施した「インバウンド予報調査」が公開され、中国人生活者の訪日意欲の高まりを示す結果が得られました。特に8月のインバウンド予報指数は83.2点で、2023年6月の81.1点からの微増となりました。

調査によれば、特に訪日経験が1回の層では前回と比べて9.4ポイントの上昇が見られ、日本を再訪したいという意欲が強まっていることがわかります。この結果は、日本にとって観光収入の重要なブースターとなる可能性があります。

特別な体験が求められる傾向



訪日したい理由として、「高級レストランを体験する」「舞台・音楽鑑賞」「スキー・スノーボード」など、一般的な観光や買い物だけでなく、より特別な体験を求める傾向が強まっています。具体的には、訪日経験のある層のうち、73%が高級レストランに行きたいと答えており、大衆料理や温泉も人気の目的となっています。

また、今後の訪日意識においても、購入欲の回復が見受けられます。「いろんな体験を楽しむ」という意識が「ショッピングを楽しむ」を上回り、購買意欲が持ち直していることが分かったのです。特に日系ブランドに対する信頼も高まり、6割以上の回答者が「日系ブランドであることが購入の決め手」と考えています。

日本への旅行需要が高まり続ける背景



2024年の訪日客数は前年比で極めて高く、特に中国からの訪問者が目立ちます。日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2024年の上半期には累計1777万人が訪日したとのこと。中国からの訪日外客数は約307万人であり、この市場の重要性が再確認されました。

外国人旅行者の中で中国が最大の消費額を占めていることからも、日本企業にとってこの市場がどれほど価値があるかがわかります。

日系ブランドの影響力と消費行動の変化



日常消費財においても、70%を超える人が日系ブランドに高い信頼を寄せています。その理由は、「品質が良い」「レビューの評価が高い」といった客観的な要素と同時に、「日本に魅力を感じる」という情緒的な要因が絡んでいます。今後、日本企業はこの需要に応えるために、さらなる情報発信や実績の積み重ねが求められるでしょう。

また、買物の行動パターンも多様化しています。「代理購買」や「ソーシャルコマース」など、新しい方法での買物が増加し、それに合わせたマーケティング戦略を練る必要があります。

このように、「インバウンド予報調査」は今後の観光戦略やビジネス展開において、日本企業にとって貴重なデータとなることでしょう。

まとめ



今回の調査は、中国人生活者の訪日意欲が高まっていることを示す確かな証拠であり、特に特別な体験を求める姿勢が見られます。日本はこの動向をうまく活かし、観光業のさらなる発展に繋げていく必要があります。


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会社名
博報堂DYホールディングス
住所
東京都港区赤坂5-3-1赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111

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