海を救う高校生たち
2024-10-14 14:41:59

高校生が考案した海の課題解決商品が全国から集結した「LOCAL FISH CAN グランプリ2024」

海の課題を解決する高校生たちの挑戦



2024年10月13日、東京・渋谷にて開催された「LOCAL FISH CAN グランプリ2024」では、全国の高校生たちが海の環境問題に立ち向かう商品アイデアを競い合った。このイベントは、一般社団法人ローカルラボが主催し、「海と日本PROJECT」の一環として、地域の海の課題を解決するために生まれた。

今年は、66チームから出場した高校生たちが、二次審査を突破した9チームが決勝大会に進出し、アイゴをテーマにした商品「バリのぬかみそだき」で福岡県立水産高等学校が見事にグランプリを受賞した。

グランプリ受賞作品「バリのぬかみそだき」



福岡県立水産高等学校の生徒たちは、地域特有の魚であるアイゴに着目。アイゴやイスズミ、ムラサキウニの増加により、名産のイカの漁獲量が減少している現状を踏まえ、昔は食用だったアイゴを新たな魅力を引き出すことを目指した。彼らは地元の伝統料理「ぬかみそ炊き」と組み合わせることで、地域の食文化を再発見し、効率的に使える商品案を開発した。

優秀賞とその他受賞作品



優秀賞には長崎県立南山高等学校が選ばれ、課題魚であるマツバガイおよびアイゴを用いた「あげかまぼこ」を提案。近年の温暖化による磯焼けで生態系が変化しつつある中、他の魚を活用することで地域経済の活性化を目指した。

さらに、北海道広尾高等学校の「すじめしの素」はベストストーリー賞を受賞。こちらは春から夏にかけて生育するスジメコンブを取り入れた新しい混ぜご飯の素材を開発し、美味しさだけでなく栄養価にも配慮した。

学生たちの交流と学び



決勝大会後には、各チームのメンバーと審査員による交流会が行われ、地域特有の海の課題について意見交換が行われた。出場者たちはそれぞれのアイディアだけでなく、他の地域の課題に対する理解を深め、刺激を受け合ったとのこと。

地元海産物の未来



「LOCAL FISH CAN グランプリ」は、2021年から続く高校生の挑戦であり、今年で4回目の開催となる。優れたアイデアが商品化され、地域や全国で販売されることで学生たちの苦労や情熱が形になり、海の課題解決につながることを目指している。このような高校生たちの取り組みは、未来の海の環境を守るための重要な一歩と言えるだろう。

地域と協力しながら高校生たちが生み出すアイデアは今後も続いていく。同大会の公式サイトでは、出場した商品についての詳細や今後の活動についても情報が発信されている。きっと未来の課題解決に向けた新たなヒントが見つかるはずだ。


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会社情報

会社名
一般社団法人ローカルラボ
住所
東京都世田谷区代沢5‐33‐5
電話番号
03-6453-2902

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