新食文化の到来
2021-09-29 16:32:32

新しい食文化の到来! 大多喜町の昆虫食『クリケットグラーノーラ』の魅力とは

千葉県大多喜町から新たな食文化の提案として注目を集めているのが、フエゴインターナショナルが手掛けるコオロギを使った「クリケットグラーノーラ」です。このグラノーラは、環境問題や食糧危機が深刻化する中、新しい栄養源としての昆虫食の可能性を体現しており、単なる食品にとどまらず、地域振興や社会課題の解決にも寄与しています。

特に、国連食糧農業機関(FAO)でも推奨されている昆虫食。当初は内陸部を中心に親しまれていたイナゴやザザムシなどですが、経済発展とともに昆虫に対するネガティブなイメージが増え、その存在が薄れてしまったのが現状です。しかし、クリケットグラーノーラはそのイメージを覆す一助となっています。

クリケットグラーノーラの特徴


このグラノーラの主成分は、ヨーロッパイエコオロギを使用したクリケットパウダーです。これにグルテンフリーの米粉、メープルシロップ、はちみつを加え、香ばしく焼き上げています。クリケットパウダーには、必須アミノ酸やオメガ3・オメガ6といった多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、現代人に不足しがちな栄養を補給できます。

特に、必須アミノ酸は体内で自分では生成できないため、外部からの摂取が必須です。忙しい現代人にとって、手軽に栄養を補えるクリケットグラーノーラは、栄養補給の新しい選択肢となるのです。

昆虫食と地域創生の取り組み


千葉県大多喜町の地域活性化は、若年層の流出や少子高齢化という問題に直面しています。そこで町は、官民連携による地域づくりに取り組み、2017年には廃校となった旧老川小学校を活用してコワーキングスペースやシェアキッチンを設立。地域資源を利用した新しいビジネスモデルの創出を目指しています。

「クリケットグラーノーラ」を通じて、地元の特産品や食品ロスの解消を図りながら、地域の雇用創出やコミュニティの活性化も目指しています。このように、昆虫食の導入は単に新しい食材を提供するだけでなく、地域課題解決の重要な一翼を担うものとなっています。

昆虫食の未来


食の世界が変わりつつある今、昆虫食はもはや未来の選択肢といえるでしょう。クリケットグラーノーラは、その一端を担いながら、私たちに新たな食文化を提示しています。持続可能で栄養価の高い食材としての魅力が広がれば、昆虫食に対する抵抗感も薄れ、より多くの人々にその恩恵が届くことでしょう。

おわりに


フエゴインターナショナルの「クリケットグラーノーラ」は、ただの流行や珍味にとどまらず、肥大化する食糧問題の解決策の一つとして、私たちに重要な視点を提供しています。このクリエイティブなプロジェクトが、他の地域や企業にも影響を与え、持続可能な食文化の普及に繋がることを期待しています。

会社情報

会社名
フエゴインターナショナル株式会社
住所
千葉県長生郡睦沢町小滝577
電話番号
0475-44-7107

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