『スキップとローファー』の支援プロジェクトが広告賞を受賞!
2025年7月8日、朝日広告賞の受賞作品が発表され、講談社が昨年に出稿した新聞広告が「デジタル連携の部」で見事グランプリを受賞しました。この広告は、人気漫画『スキップとローファー』の著者、高松美咲さんとのコラボレーションによって、能登半島の地震被災地支援プロジェクトの告知を目的にしたものです。
このプロジェクト「スキップとローファーと能登」は、2024年元日に発生した北陸地方の大震災に起因しています。著者のご祖父母が住んでいた実家が全壊するという痛ましい出来事があり、講談社は速やかに支援プロジェクトを立ち上げました。その結果、約2300万円を被災地へ寄付することができました。
さらに、2024年12月には漫画『スキップとローファー』の第11巻が発売され、それに合わせて「スキップとローファーと能登」が本格的に始動しました。このプロジェクトは、特設サイトを通じて、最初の話を読み進めることで、読者1人につき100円が義援金として寄付されるシステムが盛り込まれており、多くの人が気軽に参加できる形となっています。
目標は10万人の参加で、寄付の上限は1,000万円。新聞広告の掲載日には、多くの人の目を引くデザインが施されたこともあり、プロジェクトは瞬く間に広まっていきました。
特設サイトへのアクセスは日が経つにつれて増加し、最終的には107,149人の参加を得て、目標金額を見事に達成。これにより、復興支援への影響は大きく、そうした結果が評価され、今回の朝日広告賞受賞につながったのです。
広告には、主人公・みつみの姿が描かれています。彼女はどこか天然で、都会に来たばかりなのですが、その純粋さが周囲の人々を自然と明るくしていくキャラクターです。こうした物語のバックグラウンドが、読者にとっても被災地への関心を高める要因となったのではないでしょうか。
また、朝日広告賞とは何かというと、1952年に設立された広告賞であり、新聞広告のクオリティ向上を目指し、各時代の優れた広告を顕彰してきました。特に、広告主や新進気鋭のクリエイターたちによって競技化されたこの賞は、広告文化をさらに深めるための挑戦を続けています。
『スキップとローファー』は、2023年度の講談社漫画賞やマンガ大賞2020においても受賞歴がある人気作品。第12巻は2025年8月に発売予定で、TVアニメの第2期制作も決定しています。このように、魅力的なストーリーは人々を惹きつけ、さらに大きな運動へと発展する可能性を秘めています。今回の受賞を機に、さらなる支援の輪が広がることを期待するばかりです。