渋谷区が進めるクールダウンプロジェクトと脱炭素社会の実現

東京都渋谷区が「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」を通じて、新たなクールダウンプロジェクトを展開しています。この取り組みは、ダイキン工業や東急グループなどとの協力により、都市における脱炭素化と暑熱対策を実現するための重要なステップです。具体的には、渋谷エリア内の公園や商業施設にクールスポットを設置し、利用者が快適に過ごせる環境を作り出します。

プロジェクトの背景と目的

「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」は、一般社団法人渋谷未来デザインが主導し、国立大学法人大阪大学との連携も図る形で、渋谷区の「世界最前線の実験都市」というビジョンのもとで進められています。このプロジェクトは、地球温暖化に伴う都市生活の課題を解決するため、脱炭素と緑化を併せて実施することを目指しています。

クールダウンプロジェクトの詳細

本プロジェクトの一環として、ダイキン工業が提供する屋外エアコン「アウタータワー」やミスト設備を活用し、各所にクールスポットを設置しました。これにより、都市部の気温を下げ、熱中症を防ぐための指標となる暑さ指数（WBGT値）の低下を図ります。

対応エリア

プロジェクトは、渋谷区立北谷公園やShibuya Sakura Stage、東京都立代々木公園など、さまざまな場所で実施されています。これにより、異なる利用者層に合わせた屋外での涼を提供します。また、特定のビル屋上においては、芋緑化と呼ばれる技術を用いて、空調機周辺の温度上昇を防ぐ取り組みも行われています。