公共飲酒の賛否
2024-09-24 15:27:12

屋外での公共飲酒に関する調査結果、賛否が分かれる理由と実態

最近、リクルートの外食市場に関する研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の消費者を対象に屋外の公共の場での飲酒について調査を行いました。この調査の結果、多くの人々が飲酒に対して異なる意見を持っていることが明らかになりました。

まず、屋外の公共の場での飲酒経験について。調査によると、回答者のうち47.9%が過去に屋外での飲酒を経験していると答えています。飲酒をしない・飲めない人を除くと、その割合はなんと約65%に及びます。具体的な飲酒場所としては、最も多く回答されたのが「花見や月見、ピクニックなどの行事」で47.6%、次いで「公園やビーチ」で42.4%、さらに「旅行先の観光地」で33.3%となっています。

飲酒相手に関しては、55.4%の人が「友人や知人」との飲酒を楽しんだ経験がある他、36.6%が家族と、26.4%が職場の仲間と和気あいあいと飲んでいることがわかります。さらに興味深い点は、屋外での飲酒を行う場合、57.0%の人が「お店で飲まずに路上や公園で飲む」ことが多く、酒類の購入場所として「現場近くのお店」を利用する人は61.9%に達することです。

しかし、屋外の公共の場での飲酒に対する賛否は明確に分かれています。調査によれば、賛成派は19.9%である一方、43.3%が反対意見を持っています。飲酒経験者だけに限ると、反対派が35.9%、賛成派が24.6%と反対派の声が一層浮き彫りに。

賛成派の意見で最も多かったのは「風情がある・季節を感じられる」で24.9%、次に「外での飲酒は楽しい」という回答が21.9%、さらに「安く済む」ことが21.6%となりました。一方、反対派の圧倒的な理由は「ゴミ等で街が汚れる」が60.4%、次いで「大声で近隣に迷惑をかける」という意見が54.3%、さらには「治安の悪化につながる可能性がある」が45.7%と続きます。

性別や年代別の分析では、20・30代の男性が「外での飲酒は楽しい」と感じている一方で、30〜60代の女性層では「ゴミの問題」や「近隣への迷惑」を考慮しがち。このように、屋外での飲酒経験がある人とない人の間でも意見の対立があり、実体験の有無が賛否に大きく影響していることが伺えます。

この調査は、2024年6月18日から7月4日まで、そして本調査が8月1日から8月13日まで実施され、インターネットを通じて行われました。結果は、外飲み文化の現状を知る良い指針となります。屋外での飲酒がどのように受け入れられているのか、その背景にはさまざまな意見と事情があることが立証されています。


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