日立とScandit契約
2020-02-03 11:00:59
日立ソリューションズが「Scandit」と初ライセンス契約し、業界革新を加速
近年、少子高齢化に伴う労働力の不足が深刻な問題となっています。特に、オンラインショッピングの普及によって、物流業界は急速に成長を遂げ、業務の効率化が求められるようになっています。商品管理や配送業務では特に、従来の手法に依存しない新たなアプローチが必要です。その中で注目されているのが、バーコードやQRコードの利用です。従来、バーコードを読み取るには専用のスキャナーが必要で、その精度も課題となっていました。
この課題に対処するため、日立ソリューションズはフィールド業務情報共有システムを通じて、製造業や社会インフラ事業者向けに業務の効率化を支援してきました。その取り組みに新たに、AIとARを駆使した「Scandit」が加わることになりました。Scanditはスマートフォンやタブレットのカメラを使用し、複数のバーコードやQRコードを瞬時に正確に読み取る能力を持っています。これにより、業務のデジタルトランスフォーメーションが一層加速します。
Scanditの技術は、暗い場所や離れた位置でも高い認識率を誇ります。商品が汚れていたり破損していた場合でも、しっかりと読み取ることが可能です。また、AR技術を利用し、業務システムの情報と実際の空間を組み合わせた表示も実現します。これにより、小売業や物流、医療など様々な分野で業務効率を大幅に改善できるでしょう。
さらに、日立ソリューションズは「フィールド業務情報共有システム」を通じて、現場のデータとオフィスの情報を連携させ、業務効率を高める支援を図っています。バーコード読取により集めた情報をデータベースと連携し、AR表示や電子サインの機能を持つアプリケーションも提供しています。今年の3月にはリテールテックJAPANにおいて、「Scandit」を組み込んだシステムを展示し、業界関係者の注目を集めました。
Scandit社のCEO、Samuel Mueller氏は日立ソリューションズとの協働を歓迎し、高精度なバーコード読み取りによって、多くの企業が生産性を劇的に向上させていることを報告しています。彼は、日立との連携が多くの業種に新たなビジネス機会を創出することを期待しています。
日立ソリューションズは、AIやIoTなどの最新のデジタル技術を用いたソリューションを多岐にわたり展開し、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進していく所存です。社会の持続可能な成長に向けて、企業と共に新しい未来を切り拓く力強いパートナーであり続けます。
今後もこの新たな技術の普及が進むことで、業務の効率化と労働環境の改善が期待されます。製造から流通、医療業界まで、幅広い分野でScanditの技術が活用されることによって、働く人々の生活も変わっていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社日立ソリューションズ
- 住所
- 東京都品川区東品川4ー12ー7日立ソリューションズタワー
- 電話番号
-
03-5780-2111