鳴門教育大学がAI活用スマホアプリ「セルデザ」を発表
徳島県の鳴門教育大学が、このたびAI技術を駆使したスマホアプリ「セルデザ」を開発しました。このアプリは、教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として学生の学びを可視化するもので、2024年度教育DX推進フォーラムでの発表が予定されています。教育機関が新しいテクノロジーを取り入れることで、学びの質の向上が期待されています。
教員養成のDX推進機構
鳴門教育大学では、2022年4月に「教員養成DX推進機構」を設立し、教員養成におけるデジタル化の強化を図っています。この機構が中心となり、「セルデザ」の開発に取り組んでおり、学生の成績や気付きといった情報を一元的に管理するためのアプリケーションとして完成しました。これにより、従来の教育に比べて、学生の学びをより効果的にフィードバックできる仕組みが整いました。
「セルデザ」の機能
「セルデザ」は、学生が自身の成績等のデータを容易に保管し、日常の気付きを記録することができる仕組みです。スマートフォンを通じて、これらの情報を簡単に確認することが可能で、AIによるフィードバックも受け取れます。学習した内容や進捗を可視化することで、学生は自身の特長を理解し、目指すべき学びの姿を明確にすることができます。これにより、セルフデザイン型学修を促進し、自主的な学習の枠組みを形成することが目的です。
教職生活における学びの継続
Next GIGA時代の教員養成を見据え、鳴門教育大学は制度的な変革を推進を図っています。教育環境が急速に変化する中、教員は自身の学びを充実させることが求められています。「セルデザ」を駆使した取り組みによって、学生時代から主体的な学びを積み重ねる基盤を整え、教職生活においても継続的に学ぶ力を養うことができるでしょう。これは、未来の教育において重要なポイントとなります。
教育DX推進フォーラムについて
フォーラムは、教育データの活用や生成AI、情報モラルなど多様なテーマに基づいて構成され、学校教員や教育委員会、教育関係者に向けた情報共有の場となります。小さな改善が大きな成果につながる教育現場のDXを目指す重要な場として、多くの参加が期待されています。フォーラムは2月27日と28日の2日間にわたり開催され、鳴門教育大学は28日10:30から「セルデザ」のプレゼンテーションを行います。また、参加費は無料で、幅広い教育関係者にとっての貴重な機会となるでしょう。
まとめ
「セルデザ」は学生にとって、自身の学びを照らし出すだけでなく、教員にとっても学生の成長をファシリテートするためのツールとなります。教育DXの波が押し寄せる中、鳴門教育大学の取り組みは、未来の教育環境を創造し、今後の教育界に大きな影響を与えることが期待されます。