高倉慶応氏が関与したKIMONOプロジェクトを巡る事件の詳細
福岡県久留米市の呉服店「きもの蝶屋」を運営する蝶屋株式会社の代表取締役社長、高倉慶応氏が着物に関する重大な不正行為を行っていたことが明らかとなりました。一般社団法人イマジンワンワールドが所有する着物一式が高倉氏に預けられたものの、度重なる不祥事のために2021年4月に返還を求めたところ、彼は応じず、むしろ権限なくそれを隠ぺいしていました。
警察の捜査と高倉氏の供述
その後、福岡地方裁判所久留米支部において、イマジンワンワールドは「着物の占有移転禁止の仮処分」を申し立て、2023年9月12日に裁判所が保全執行を行いました。執行時、久留米警察署の捜査により発見された着物が、実は高倉氏によって勝手に制作されたコピー品であることが判明しました。彼は警察の取調べにおいて、タイとフィリピンの振袖・帯のコピー品を自ら制作し、そのうちフィリピンの帯を50万7,560円で売却し利益を上げたことを自白しました。
不正行為の経緯と影響
最初、高倉氏は「蝶屋の着物が盗まれた」と虚偽の供述を行い、イマジンワンワールドの代表理事や他の理事に対して被害を装っていました。しかし実際には、彼は自身の不正を隠すために虚偽を繰り返していました。そのため、この事件は団体の信頼を損ねる深刻な問題となりました。
正義の行動とその結果
保全執行の際、イマジンワンワールドの代表理事や理事たちは捜索の補助を行い、タイとフィリピンのKIMONOが隠されているのを発見しました。この発見がきっかけとなり、高倉氏の不正行為が明るみに出ることになりました。団体には彼の不正行為を非難する声が相次ぎ、彼の行動は組織内外から強く批判されています。
KIMONO PROJECTの理念
イマジンワンワールドのKIMONO PROJECTは、世界各国の誇りを反映した一点ものの着物を制作することで、国際理解を促進し平和に貢献することを目的としています。全ての着物は非営利目的であり、複製を作成することは禁止されています。この理念を裏切る形での高倉氏の行為は、団体の信頼性を損なうものであり、多くの支持者の期待を裏切るものでした。
今後の方針
イマジンワンワンワールドは、今回の事件を教訓とし、今後も透明性のある運営を行っていくことを誓っています。高倉氏が制作した模造品は流通させず、未然に回収し、本物の着物の価値を守ることで皆さまの信頼を取り戻すために尽力していく所存です。また、この事件を受けて、ボランティアメンバーや寄付してくださった方々への感謝の気持ちを忘れず、KIMONO PROJECTを通じて平和のメッセージを発信し続けることを目指します。