妖怪美術館が「今年の妖怪2024」を開催!
香川県小豆島の妖怪美術館(小豆島ヘルシーランド株式会社)は、「今年の妖怪2024」と題した新たなイベントを開催します。期間は2024年11月11日から12月15日まで、全国から今年の世相を反映した妖怪を募集しています。応募者は、WebフォームやSNSを通じてエピソードや特徴を送ることができ、その内容をもとに妖怪画家であり館長の柳生忠平が妖怪を描き上げます。
応募の背景
この企画は日本の文化に根ざす妖怪の伝統を踏まえています。古来より人々は不条理や不可解な現象に直面してきた際、「妖怪のしわざ」と考えることで精神的な安定を図ってきました。現代においても、妖怪は困難な状況を乗り越えるための「知恵」の象徴と言えるでしょう。
これまで妖怪美術館では2022年から、一年の終わりに「チョーケシにしたいこと」を集め、それを基にした「今年の妖怪」の発表を行ってきました。今年はこの企画に更なる広がりを持たせ、より多くの人々からアイデアを募集することにしたのです。これは、不合理を受け入れ、心の余裕を持つことの大切さを伝える試みでもあり、多様性が調和を生む社会への一助となることを希望しています。
今年の妖怪の発表
2023年の「今年の妖怪」は「皿童(サラワラシ)」と「万鈴(バリン)」という新たな存在が誕生しました。これは、飲食店でのバイト中に起きたハプニングを元に描かれたもので、特に新型コロナウイルスの影響から回復しつつある飲食業界の現状を見事に表しています。
参加方法
皆様からの応募は非常に重要です。2024年の妖怪を描くエピソードや特徴をWEBフォームを通じて送ってください。応募の締切は12月15日です。応募内容の中から選ばれた妖怪は、翌年の12月21日に小豆島の西光寺で行われる「大師市」にて発表される予定です。
さらに、柳生忠平が描いた妖怪は、2025年2月2日から開催される「妖怪万博2025」でも展示されます。応募者の中から抽選で3名にはプレゼントも用意されています。
妖怪美術館の役割
妖怪美術館は、小豆島の迷路のまちに位置し、900体を越える妖怪作品を展示する独特なスポットです。館内ではスマートフォンを使ってガイドを受けながら、古民家に点在する妖怪造形作品を楽しむことができます。
「妖怪を世界へ」というモットーのもと、妖怪文化を広めることによって多文化共生の重要性を発信していく取り組みは、地域活性化にも寄与しています。妖怪美術館は、日々進化し続ける日本文化の象徴とも言える存在なのです。
妖怪が持つ象徴的な価値を再発見し、現代社会の難しさを共有するこの「今年の妖怪2024」への応募は、日本の文化に触れる素晴らしい機会です。このチャンスをお見逃しなく!