株式会社キャストバイオ、資金調達を発表
株式会社キャストバイオ(本社:東京都中央区)が、UntroD Capital Japanが運用するリアルテックファンドによるJ-KISS型新株予約権の発行を通じて、新たに資金調達を実施したことを発表しました。この資金は主に、独自の抗体薬物複合体(ADC)の非臨床開発を加速させ、研究開発体制の構築に充てられる予定です。
キャストバイオの概要
キャストバイオは、2026年3月に設立されたADC創薬ベンチャーで、株式会社凜研究所から引き継いだユニークな技術を基にしています。彼らの主な戦略は、腫瘍組織の間質に存在する不溶性フィブリン(IF)をターゲットにした抗体と独自に開発したVLKリンカーを組み合わせ、新たなドラッグデリバリー戦略を実現することです。
この分野では、グローバルな製薬企業が次々と提携や買収を行い、注目が高まっています。キャストバイオは、独自技術を活かして、難治がんの新しい治療法の確立を目指しています。
資金調達の目的
今回の資金調達により、主に以下の目的に資金が使われる予定です。
- - 抗IF-ADCの研究開発体制の構築
- - 抗IF-ADCの非臨床開発の推進
- - 知的財産の強化・保全
J-KISS型資金調達の特長
資金調達には、国内で人気のある初期資金調達手法であるJ-KISS型新株予約権が採用されました。J-KISSは企業価値の評価を後回しにしつつ迅速な資金調達を可能にする仕組みで、特に研究開発型スタートアップに有効です。リアルテックファンドはディープテック分野に強い投資先を多く持ち、今後の研究開発および事業成長の加速に向けて協力を進めていく予定です。
今後の資金調達計画
キャストバイオは、このPre-seedラウンドに続いて、2026年11月を目指してSeedラウンドでの資金調達を実施する計画です。これにより、抗IF-ADCのGLP安全性試験を行い、治験薬の製造やPMDAの助言を受けながら臨床試験の準備を進める予定です。このSeedラウンドのためのさらなる投資家の参加を促していく考えです。
将来への展望
キャストバイオは、独自のADC創薬プラットフォームのさらなる詳細な研究開発を継続することに加え、国内外の製薬企業、投資家、研究機関との広範な連携を推進し、企業価値の最大化を目指します。将来的には、ADC領域での戦略的提携や共同研究、さらにはM&Aといった機会も視野に入れ、革新的ながん治療薬の開発を進め、医療への貢献を果たしていく意向です。
代表者のコメント
キャストバイオの代表取締役、藤原正明氏は、次のように述べています。「リアルテックファンドを通じた資金調達の実現を大変嬉しく思います。ADC技術は、難治がん治療において現在非常に注目を集めており、がん間質をターゲットとする当社の技術は次世代ADC創薬において大きな価値を持つと信じています。今後もSeedラウンドを含む資金調達を通じて、独自の治療法の開発に努めてまいります。」
会社概要
- - 会社名: 株式会社キャストバイオ
- - 所在地: 東京都中央区築地一丁目13番10号 サクセス銀座東ビル2F
- - 代表者: 藤原 正明
- - 設立: 2026年3月30日
- - 主な事業内容: 医薬品の研究開発、特に抗体薬物複合体の技術開発やライセンス事業、医療機器などの開発およびコンサルティング。