京都市で新たな移動手段『ウィル』サービス開始
行楽シーズンを控え、観光名所が集まる京都市中心部で、近距離モビリティ「ウィル」の移動サービスが2024年9月27日より開始されます。WHILL株式会社と京都バリアフリーツアーセンターを運営する株式会社サポートどれみが共同で展開するこのサービスは、観光客や高齢者、障害者など、あらゆる人々にとって快適な移動手段の提供を目指しています。
ユニバーサルツーリズムの重要性
ユニバーサルツーリズムは、年齢や障害の有無に関係なく、すべての人が気軽に楽しめる旅行体験を実現する考え方です。国内のユニバーサルツーリズム市場は3,000万人とされており、移動やアクセシビリティの問題から旅行を躊躇される方も少なくありません。これらの課題を克服することができると、対象者はさらに1.5倍の4,200万人に増加する見込みです。
ウィルの機能とデザイン
ウィルの特長は、簡単に操作できることにあります。免許が不要で、誰でも気軽に利用可能です。特に、WHILL Model C2は、電動であるため走行が容易で、坂道や凸凹道でも快適に運行できる機能を備えています。また、スタイリッシュなデザインから、美しい景観に溶け込むことが支持されています。
利用を希望する方は、特に普段は車椅子を使用しないけれど長距離歩行が困難な方々や、短期間に怪我をしている方にも利便性があります。自分のペースで観光名所を訪れることができるため、旅行の楽しさを最大限に引き出せます。
レンタルの仕組み
サポートどれみでは、ウィルを選択できる2つのレンタルプランを用意しています。まず、伏見稲荷近くのカフェ「SPRING」で半日または終日のプランを選ぶことができます。料金はカフェ利用なしで、半日1,500円、終日3,000円となっており、カフェを利用する場合には500円や1,000円で借りられます。
次に、京都バリアフリーツアーセンターを通じてのレンタルも可能です。この場合、基本料金は33,000円(税込)で、1日から最大1ヶ月までの利用ができます。電話またはメールからの予約が可能で、宿泊先まで直接お届けするサービスも行っています。
今後の展望
WHILL社とサポートどれみは、今後も地域の観光団体との連携を強化し、京都市だけでなくその他の観光地においてもアクセシビリティ環境の整備を進めることを目指しています。これにより、すべての人が安心して快適に近距離移動を行える社会の実現を目指します。
お問い合わせ情報
ウィルについての詳細やレンタルの申し込みについては、公式ウエブサイトや電話でのお問い合わせが可能です。できる限り多くの方々に、旅行を楽しんでいただけるよう、サポート体制を充実させていきます。