認知症治療に向けた新たな経営体制を築くSWIの挑戦
サウンドウェーブイノベーション株式会社(SWI)は、2025年3月28日の取締役会において、新たな経営執行体制への変更を決定しました。この刷新は、認知症や他の重篤な疾患に対する治療機器の開発を加速するためのものであり、同社の創業者である下川宏明取締役会長が掲げた研究成果に基づいています。
経営体制変更の背景
SWIが開発を進める低出力パルス波超音波(LIPUS)と、衝撃波カテーテルアブレーションシステム(SWCS)を用いた治療技術は、医療界に革新をもたらすポテンシャルを秘めています。特に注目を浴びているのは、「LIPUS-Brain経頭蓋低出力パルス波超音波治療装置」という、早期アルツハイマー病に特化した治療機器です。この装置は2022年の医師主導の探索的治験において高い安全性と有効性を確認し、厚生労働省から「先駆的医療機器」としての認定を受けました。
2023年10月からは、この装置の有効性をより確実に検証するため、最終的な試験を開始しました。SWIは、2027年までに薬事承認を取得することを目指しており、これによって認知症治療に大きな前進が期待されています。
新たな経営体制について
新任の代表取締役社長CEOおよびCMOである下川宏明は、創業以来SWIを率いてきたリーダーです。彼は、これまでに数多くの医療関係者と連携し、研究開発に注力してきました。新任の清水時彦代表取締役もまた、SWIにとって欠かせない存在となっており、取締役としての経歴を持ち合わせています。これからは両名の専門性を最大限に活かし、医療機器の開発を加速させていく方針です。
役員プロフィール
1979年に九州大学医学部を卒業し、医学博士を取得した後、東北大学の循環器内科で教鞭を執りました。2013年には臨床研究推進センターセンター長も務め、2020年にSWIを設立しました。
1987年に厚生省に入省し、以降は金融業界でも実績を上げてきました。2023年にSWIの取締役に就任し、経営成長に寄与しています。
野村証券での長いキャリアを持ち、近年はFiducia株式会社の創業パートナーとしても活躍しています。新たに取締役に就任されました。
企業の未来に向けて
SWIの経営体制の刷新は、単なる組織の変更ではありません。認知症治療の革新と医療の新しい可能性を追求するための力強い一歩なのです。これからの開発や研究成果に対する期待が高まっており、今後の進展が非常に楽しみです。
会社概要
- - 会社名: サウンドウェーブイノベーション株式会社
- - 所在地: 東京都中央区日本橋兜町5-1
- - 代表者: 下川宏明、清水時彦
- - URL: SWI公式サイト
今後の展開に注目です。