乃木坂パートナーズ、トラディショナル型サーチファンドを開始
乃木坂パートナーズ合同会社(東京都港区、代表:田中健太郎)は、中小企業の事業承継問題を解決するためのトラディショナル型サーチファンドの活動を始めました。
「日本の未来を担う中小企業が、事業承継問題で静かに消えていく。この現実を変えたい。」という理念のもとに、現経営者が積み重ねてきた企業の強みや歴史を次世代へとつなぎます。具体的には、引き継いだ企業の売上・利益を大きく成長させる“成長承継”を行い、地域経済や雇用を守りつつ、日本企業の国際競争力の強化に繋げることを目指しています。
事業承継の新たな視点
サーチファンドとは起業家が投資家から資金を獲得し、中小企業を引き継ぎ、その経営を行いながら売上や利益の拡大を図る新たなビジネスモデルです。新創業ではなく、既存企業を承継し、経営の改善や新事業の開発を通して雇用の維持や地域経済の活性化を実現します。この取り組みによって、地域に根付いた企業が消失することを防ぎ、持続的な成長を促します。
支援体制の充実
乃木坂パートナーズには、17名の投資家からの出資があり、運営は盛況です。また、日本初のサーチファンド向けファンドを設立したインクルージョンジャパンからも資金を得て、高島屋、関西電力、三菱UFJ信託銀行といった大手企業との連携を強化しています。
- - 高島屋: 小売・流通ネットワークを活かして、新規販路の拡大支援を行います。
- - 関西電力: 関西圏を中心に地域企業とのネットワークを活用し、さらなる成長を目指します。
- - 三菱UFJ信託銀行: 全国の金融機関とのコミュニケーション支援を通じて、承継企業のファイナンス環境を整えます。
これらの支援により、承継先企業は確実な売上増加と地域での展開を図り、経営のバトンタッチ後も成長を続けることが期待されています。
起業家の使命
代表の田中健太郎は慶應義塾大学法学部を卒業後、ENEOS株式会社に入社し、資源開発プロジェクトを主導しました。後に三菱UFJリサーチ&コンサルティングに移り、経営コンサルタントとしても多くの中堅企業を支援してきました。彼の願いは「現経営者の想いを引き継ぎ、会社を成長させる」ことです。2025年にはIESEビジネススクールでMBAも取得予定です。
会社概要
乃木坂パートナーズ合同会社は、東京都港区南青山に所在し、中小企業の株式を譲り受けて経営を行う事業をしています。具体的な業務内容としては、事業承継に関する株式譲渡、投資先の選定と経営、これに付随する事業が挙げられます。詳細は公式ウェブサイトで確認することができます。
乃木坂パートナーズ 公式サイト
この新しい取り組みが、多くの中小企業の未来を変えることを期待しています。