福島県南相馬市を拠点に、大注目のプロジェクトを展開しているZip Infrastructure株式会社が、最近シリーズAラウンドの1st closeにおいて3.1億円の資金調達を実施しました。この調達によって同社の累計調達額は15億円に達しました。リード投資家のQBキャピタルをはじめ、信金キャピタルやフューチャーベンチャーキャピタル、さらには個人投資家も参画しています。
新たな交通システムとして注目を浴びる自走型ロープウェイ「Zippar」は、特に都会や渋滞の激しい地域での移動手段として期待されています。このシステムは、既存技術を活用することで渋滞問題の解消を目指し、公共交通機関に依存することなく交通の便を改善するために開発されています。
サポートを提供した投資家からも期待が寄せられており、QBキャピタルのアソシエイトである塩見さんは、自らの経験から渋滞問題の深刻さを実感し、投資の意義を強く感じています。「新たな交通システムの導入によって地域経済が活性化し、住民の生活利便性が向上することに全力を尽くして支援していきます」とコメントしています。
信金キャピタルの取締役である茅野さんは、「Zippar」は鉄道に比べて初期投資を大幅に削減でき、これからの日本が抱える人口減少の問題にも対応できる新しい公共交通手段であると評価しています。加えて、交通渋滞が世界的な課題となる中で、迅速な整備が可能な点も強みだと述べています。
続いて、フューチャーベンチャーキャピタルの投資担当、崎濱さんは、以前の試乗体験を振り返り、その思索的な体験からZipparの力を確信したと語ります。彼は、「須知さんを始めとするチームの情熱と日本全体への貢献に強い期待を寄せています」との見解を示しました。
さらに、ヤシマキザイの営業統括本部長加藤さんは、SDGsの観点からもZip Infrastructure株式会社の目指す「渋滞のない未来」に賛同し、資本参加した理由を明かしています。鉄道業界での経験を生かし、新たな交通システムの普及へ向けて協力を惜しまない姿勢が伺えます。
Zip Infrastructure株式会社の代表取締役である須知高匡氏は、今回の資金調達に深く感謝の意を表しながら、今後も新たな交通システムの実現に向けた挑戦を続けると強調しました。須知氏は、「これからも仲間とともにスムーズな移動を実現していきます」と語り、今後の展開に大きな期待が寄せられています。
Zip Infrastructure株式会社の基本情報
- - 社名: Zip Infrastructure株式会社
- - 事業内容: 自走型ロープウェイ「Zippar」の開発
- - 所在地: 福島県南相馬市原町区萱浜字巣掛場45-245 南相馬市産業創造センターA棟事務所区画1
- - 設立日: 2018年7月20日
- - ホームページ: zip-infra.co.jp
Zip Infrastructure株式会社は、これからの公共交通の新たな形を目指し、地方自治体と連携を深めながら社会実装を加速させています。すでに実証実験に取り組んできた成果として、地域の活性化や住民の利便性向上に寄与することが期待されています。これからの進展を見逃せません。