シネコカルチャー始動
2025-12-20 18:48:28

岡山大学が三好市で「シネコカルチャー」プロジェクトを始動し地域再生へ

岡山大学が三好市で「シネコカルチャー」プロジェクトを始動



国立大学法人岡山大学(所在地:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年12月6日に徳島県三好市で「シネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは内閣府の「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として、耕作放棄地の再生および自然共生型の地域づくりを目指します。

背景


三好市は、かつて豊かな農業文化が栄え、美しい棚田の景観で知られています。しかし、現在では農地が小規模に分散し手入れが行き届かない状況にあります。この課題に対する解決策として、シネコカルチャー(Synecoculture/協生農法)が浮上しました。この手法は、多種多様な作物を組み合わせて育てることが可能であり、耕作面積の小ささとも親和性が高いのです。

地元のニーズに応える形で、みかん畑の樹冠下に葉物野菜を栽培する可能性も模索されています。

取り組みの展開


今回のワークショップは、岡山大学と株式会社MOAIの共同で企画されました。MOAIはエネルギーと資源循環に特化した技術開発を行っており、地域資源を活用した持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。この連携により、新たな地域モデルが構築されることを期待されています。

イベントには、岡山大学の学生や職員のほか、新見市の地域おこし協力隊、三好市の農家や地域住民、デザイナーなど、約30人が参加しました。世代や地域を超えた協働の場が広がり、多様な観点からの意見交換が行われました。

講演内容


講演の冒頭では、一般社団法人シネコカルチャーの岡本覚氏がシネコカルチャーの理念について述べ、生態系の多様性の重要性や、地域特有の疑問に対するディスカッションが行われました。その後、岡山大学の舩倉隆央副本部長がプロジェクトの全国的な関心について触れ、ネットワーク拡大の状況を紹介しました。

ワークショップの開催


ワークショップでは、棚田の一角にビワやブルーベリーを中心に、葉物野菜を植える作業が行われました。これは自然共生型農法の実証が始まる一歩となります。岡山から新見、そして三好へと広がるシネコカルチャーの動きが期待されています。このプロジェクトは、持続可能な社会の実現に向けた地域文化の再生と結びついています。

今後の展望


岡山大学は一般社団法人シネコカルチャー、自治体、地元企業、地域団体と連携し、棚田を舞台としたプロジェクトを本格化させる方針です。自然共生と地域文化の再生を同時に進める社会実装モデルの構築を目指し、地域共創の輪を国内外に広める取り組みを強化していきます。今後の岡山大学の活動に期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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