名戸ヶ谷米と教育
2025-10-31 11:12:22

名戸ヶ谷米を通した国際教育プロジェクトが世界をつなぐ

名戸ヶ谷米を通した国際教育プロジェクトが世界をつなぐ



2025年10月29日、千葉県柏市の名戸ヶ谷小学校で「世界とつながる学びプロジェクト」が始まりました。この取り組みは、経済産業省が後援し、全国50校で展開されている“往還型グローバル探究学習”の一環です。

名戸ヶ谷小学校の新たな試み



今回のプロジェクトでは、子どもたちが自ら育てたお米を海外に届け、その反応を学びの材料として活用します。名戸ヶ谷小学校では、地域の米農家と連携して5年生が「名戸ヶ谷ブランド米」を栽培し、それを通じて地域の魅力を体験し、広めることを目指しています。さらに、子どもたちが育てた餅米はシリアや南スーダンなどの支援現場で使用される計画もあります。

このプロジェクトは、児童たちに「地域の資源が世界に役立つ」ことを実感させ、教育を通じて国際貢献への意識を育てることを目的としています。名戸ヶ谷小学校の取り組みは、すでに柏市内の他の学校にも広がっており、地域一体での学びのモデルを築く流れができています。

自らの手で世界を変える



講演会では、児童たちが自分たちの育てたお米がどこへ届くのか、そこに住む同じ年頃の子どもたちの生活について具体的な話を聞くことで、相手のリアリティを感じました。中村雄一代表は、平和とは「願うもの」から「行動するもの」へと変わることの大切さを教え、児童たちに自分もその一員であると感じさせています。学校での学びが、他者のたくましさや目の前の現実に結び付いていることを強調しました。

児童たちからは「早く何か行動したい」「自分たちにもできることがある」という声が上がり、全国の他の学校と共有された取り組み(教材作成、手紙、食糧支援)にも興味を持っていました。

子どもたちの未来を見据えて



名戸ヶ谷小学校の校長、津久井智洋さんは、子どもたちがこのプロジェクトを通して自己評価を高め、地域の資源が国際的にどのように活用されるかを学ぶことの重要性を強調しています。

「名戸ヶ谷という地域で育ったお米が、どこか遠くの子の“元気のもと”になり、その気持ちがまた名戸ヶ谷に返ってくる循環は、子どもたちにとって大きな自信になるはずです」と、彼はこのプロジェクトによって生まれる循環の重要性について語り、「全校児童が自分も参加している」と感じられるような仕組みづくりを進めています。

柏市全体でのモデル都市化



柏市の教育委員会とも連携し、地域全体を「グローバル探究のモデル都市」として育てていく構想も進行中です。名戸ヶ谷小学校のプロジェクトは、「CoRe Loop」と名付けられた学びの循環モデルに基づき、地域の農業、食文化、平和教育が相互につながる姿勢を体現しています。

結び



名戸ヶ谷小学校の取り組みは、日本の子どもたちが地域のアルバムの中で何気ない日常を持ちながら、世界へ目を向け、自らの生活と切り離すことなく国際協力を実現できることを示す事例です。SDGsの目標に対する意識を育てるこのプロジェクトは、全国で多くの学校に影響を与え続けることでしょう。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
住所
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844

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