ラクスがコスト削減を実現!ユニアデックスのFlashBlade導入劇
BIPROGYグループの一員であるユニアデックスは、バックオフィス系クラウドサービスを展開する株式会社ラクスに対して、ストレージソリューション「Pure Storage FlashBlade」を導入しました。これにより、ラクスは急増するユーザーに対応すると同時に、業務効率を飛躍的に向上させることができました。導入は2024年6月からスタートし、今後さらなるデータ統合が期待されています。
背景:データの急増と課題
ラクスが提供するサービス、特に「楽楽シリーズ」は、経費精算システムや電子請求書発行システムをはじめとする多彩な機能で多くの企業に利用されています。最近の電子帳簿保存法の改正やインボイス制度の施行により、ユーザー数が急増している中、大量の領収書や請求書など、企業が扱う非構造化データも増加し続けています。
この状況を受けて、ラクスの既存のストレージインフラではデータの保管や処理が難しくなり、コストや運用の負担が増大していることが課題となっていました。特に、サーバーの必要台数の増加により、長期的な運用コストが膨らむことが予測され、解決が急務でした。
Pure Storage FlashBladeの導入
思考を巡らせたラクスは、ユニアデックスとともに「Pure Storage FlashBlade」の導入を決定。この最先端のオールフラッシュストレージは、非構造化データのスケールアウトに特化しており、効率的な容量と性能の拡張が可能です。ラクスが扱う重要なデータの安全性を確保するため、導入に際しては負荷試験や障害テストを厳格に実施しました。
その結果、導入後には明確な効果が現れました。従来、年間10台で運用していたサーバーが、これを10年後に30台に増設する必要があると見込まれていたのに対し、FlashBladeの導入によりサーバー台数の急増を防ぐことができる見込みです。特に、ストレージレイテンシーは従来の10分の1まで低減し、ラック台数も5~6ラックから1ラックへと大幅な圧縮が可能に。結果として、コストもおよそ90%削減できる見込みです。
さらなる展望:サービスの統合と強化
今後、ラクスではこれまでの各種サービスデータを「Pure Storage FlashBlade」に統合し、さらなる業務効率化を図ると共に、全社的なランサムウェア対策の強化も視野に入れています。また、追加で「Pure Storage FlashArray」の統合も予定しています。これにより、ラクスはデータの安全性と運用効率の両面での強化を目指します。
ユニアデックスは、ラクスの成功事例を基に、今後もICTインフラのスペシャリストとして、さまざまな業界の企業に対して、情報システムの最適化を支援していくでしょう。このような取り組みは、業界のデジタル化における必要不可欠なプロセスといえます。
まとめ
今回の導入により、ラクスは業務の効率化とコスト削減を同時に実現しました。業務のデジタル化が進展し続ける中、こうした先進的なストレージソリューションがどのように企業の運営を変えていくのか、今後の展開が注目されます。