未来の食生活を変える!StixFreshの登場
三洋貿易株式会社が、アメリカのスタートアップRyp Labsと提携し、食品の鮮度を保つ画期的なシール「StixFresh」を販売開始することを発表しました。このシールは、果物や野菜の保存期間を最大で2倍に延ばすことで、食品廃棄物の問題に立ち向かう手助けをすることが期待されています。
フードロス問題の現状
世界的に、食料の廃棄は深刻な問題となっており、毎年約2.6兆ドル相当の食品が無駄にされています。この損失は、農家からの出荷や消費者の購買後など、サプライチェーン全体で起こっています。食品の鮮度保持に関する新たな技術が求められている中、StixFreshは期待される解決策の一つです。
StixFreshの仕組み
Ryp Labsが開発したStixFreshは、植物が生成する揮発性化合物を利用しており、空気中のカビや病原体と戦いながら、農産物の免疫システムを刺激します。このシールを果物や野菜に貼ることで、驚くべきことに、それらの鮮度が最大で2倍に保たれます。また、従来の冷蔵設備やコーティング剤を使用せず、シールを貼るだけで済むため、コストや手間を削減することが可能です。
具体的には、StixFreshを使用したイチゴでは、シールを貼った容器とそうでない容器を比較した結果、カビの発生を35%遅らせるという効果が確認されています。これにより、農家や卸売業者、小売業者は、販売期限を延ばし、廃棄のリスクを大きく減少させることができます。
SDGsへの貢献
国連が「つくる責任・つかう責任」として定めたSDGs目標12は、2030年までにフードロスを50%削減することをターゲットとしています。三洋貿易はStixFreshを通じて、この目標の達成に向けた一翼を担うことを目指しており、持続可能な社会へ向けた取り組みを積極的に進めていく意向です。
未来への期待
三洋貿易は、2025年2月25日から27日にかけてインテックス大阪で開催される「フードテック Week」にも出展する予定で、StixFreshを実際に体験できる機会を提供します。ブース番号は3-11となっており、業界関係者や一般の方々に向けて、より詳しい情報提供を行うことになるでしょう。
会社のビジョン
1947年に設立された三洋貿易は、ファインケミカルやライフサイエンスなど、幅広い分野で事業を展開しており、持続可能な社会の実現に向けて、さまざまな製品やサービスを提供しています。社員一同は「より良い未来の探求」をスローガンに掲げ、やるべきことに取り組んでまいります。
まとめ
StixFreshの導入は、農作物の流通に革命をもたらす可能性を秘めています。食品廃棄物の問題を解決し、持続可能な未来につながる一歩として、多くの人々に支持されることを期待しています。