Landport横浜杉田：地域連携による新たな物流拠点の誕生

Landport横浜杉田がついに竣工！

横浜市金沢区に位置する「Landport横浜杉田」が、株式会社IHIと野村不動産の共同開発により完成しました。本施設は、物流業界が直面している課題に対処する「オープン・シェア型」物流施設としての特徴が際立っています。自動倉庫のビルトインを導入し、地域社会との連携を重視した設計がされています。

2024年の働き方改革法案によって、ドライバーの労働時間に上限が課せられる「ポスト2024年問題」が進行中の中、IHIと野村不動産は地域の雇用機会を創出し、地域コミュニティとの交流を促進することを目指しています。これにより、地域全体の防災力や社会基盤の強化を図っています。

竣工式に際しては地域住民も招かれ、交流の場が設けられました。特に注目すべきは「LandHOOP」と名付けられた地域開放型の広場で、地元の歴史的樹木「杉田梅」が植樹されました。今後は杉田梅に因んだイベントや防災研修も企画される予定で、地域密着型の活動を通じて人々の絆を深めることが期待されています。

本施設内には、プランティオ株式会社が運営するスマートコミュニティ農園「Vegestic Farm」が設置される予定です。AIやIoTを駆使したこの農園では、都市部での野菜栽培が行われます。地域住民との交流やワーカー参加型のワークショップも実施し、農業の学びの場を提供することを目指します。

Landport横浜杉田では、荷役や保管、輸配送といった物流業務の効率化や省人化を実現するための様々な取り組みが行われています。自動倉庫の導入や、労働力不足に対処するための最先端技術が活用されており、企業間の共創プログラム「Techrum」を通じて、物流の効率化に向けたノウハウが集約されています。

本施設は、首都高速湾岸線「杉田」ICから約680m、横浜横須賀道路「港南台」ICから約3.4kmと、交通アクセスが非常に良好です。また、都心への距離も約30kmに位置し、神奈川県内外への配送においても利便性が高いのが魅力です。

Landport横浜杉田は、自動化と地域社会との共創を重視した新しい形の物流施設です。今後も地域とのパートナーシップを強化し、持続可能な地域発展に貢献する様々な取り組みが期待されます。IHIと野村不動産、両社の果敢な挑戦が、今後の物流業界に新たな風をもたらすことでしょう。

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