環境に優しい未来へ向けた取り組み
2023年8月6日、株式会社JEPLANのグループ企業であるペットリファインテクノロジー株式会社が、宮崎県都城市および株式会社伊藤園、遠東石塚グリーンペットと共に進める画期的な「ペットボトル水平リサイクル事業に係る連携協定」を締結しました。この取り組みは、PETボトルの循環利用を推進し、環境保護に貢献することを目的としています。
この協定により、家庭から回収された使用済みPETボトルは、ペットリファインテクノロジーが独自に展開する「ケミカルリサイクル」と、遠東石塚グリーンペットの「メカニカルリサイクル」という2つのリサイクル手法を用いて新たな原料へと再生されます。
リサイクル手法の違いと効果
ケミカルリサイクルは、PETボトルを分子レベルで分解し、不純物を取り除くプロセスを通じて、石油由来と同等の高品質な再生PET樹脂を生成します。一方で、メカニカルリサイクルはPETボトルを選別、粉砕、洗浄し、高温で不純物を取り除く手法です。この両者の利点を組み合わせることで、より高いリサイクル率が期待できます。
具体的には、モノのリサイクル過程で発生する粉状のPET成分が、ペットリファインテクノロジーによってケミカルリサイクル処理を受けることで、リサイクル率の向上が実現することが見込まれています。この取り組みは、ただ単にリサイクルを行うだけでなく、新たな資源循環のモデルを構築する可能性を秘めています。
環境負荷の軽減に向けて
この新しい試みを通じて、JEPLANグループはPETボトルのリサイクルを進めるとともに、石油由来資源の消費を抑え、製造時に発生する温室効果ガスの排出を削減することを目指します。持続可能な社会の実現に向け、4社が協力し合う形で進行しているこのプロジェクトは、他の地域でもその成果が期待されます。
地域との連携と未来への展望
JEPLANグループは、「あらゆるものを循環させる」というミッションを掲げ、国内外での連携を進めています。今回の宮崎県での取り組みもその一環であり、地元の自治体と密に連携することにより、地域に根ざした持続可能な開発が期待されています。
また、私たちが進める「おかえりペットボトルアクション」は、リサイクルを促進する活動として注目されており、全国で約64万トンのPETボトルが製造されていますが、その中で約34%が再びPETボトルへとリサイクルされている現状を鑑みると、残る66%の回収を目指すことは非常に重要です。
このように、JEPLANグループが目指す「ボトルtoボトル」のリサイクル事業は、環境保全と持続可能な資源活用のモデルとなり、社会全体に大きな影響を与えることでしょう。今後の活動にも注目が集まっています。