田辺市の世界遺産
2014-03-10 09:00:08
世界遺産登録から10年。田辺市で写真展が開催
この春、和歌山県の田辺市が世界遺産登録から10周年を迎えます。紀伊山地の霊場と参詣道として知られるこの地域は、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録され、その価値が広く認識されています。この節目を祝うために、田辺市は東京・渋谷のヒカリエで写真展「世界遺産のあるまち~田辺」を開催することになりました。
写真展の開催期間は2014年4月15日から4月23日までで、会場は渋谷ヒカリエの8階CUBEです。特に16日から一般公開となり、最終日23日は15:30まで入場可能です。
今回の写真展には、香港出身で国際的に活躍するフォトグラファー、Jimmy Ming Shumさんが参加しています。彼は、写真を通じて「道が人をつなぎ、人が未来を創る」というテーマを表現しています。具体的には、熊野古道を中心とした地域の暮らしや人々の仕事、文化に焦点を当て、その中に潜む魅力を切り出しています。
熊野古道は、日本の文化において重要な位置を占めています。平安時代からの歴史を持ち、信仰の道として多くの人々に親しまれてきました。旅人たちはこの道を歩むことで、熊野の神々への思いを伝え、また自らの願いを込めていました。このため、熊野古道は単なる通り道ではなく、歴史的な意味も込められた神聖な存在です。
約1000年前から続くこの巡礼の道は、自然環境と人間の営みが長い時間をかけて形作った「文化的景観」として特筆すべきものです。田辺市を中心に、この地域には魅力的な観光資源が豊富に存在し、美しい海や山、特産品などがあります。特に、紀州梅やみかんは地元の名産品として知られ、訪れる人々に愛されています。
ただし、田辺市も他の地方都市と同様に、若い人たちが地元を離れる傾向にあり、地域活性化が急務となっています。写真展では、地域の魅力を再認識し、未来へとつなぐための新たな視点を提供することを目指しています。地域の人々や訪問者たちがそれぞれの価値観を交流させ、共鳴し合う場となることが期待されています。
田辺市は、紀南地方の政治、経済、文化の中心地として長い歴史を持っており、現在も県内で第2の都市として存在感を発揮しています。紀伊半島の自然に囲まれ、多彩な文化や歴史が息づくこの地での新たな一歩を、ぜひ写真展で感じ取ってください。新しい発見や体験があなたを待っています。
会社情報
- 会社名
-
和歌山県田辺市
- 住所
- 和歌山県田辺市新屋敷町1番地
- 電話番号
-
0739-22-5300