カウネット、Contentsquareを活用しCXを向上
株式会社カウネットは、デジタル顧客体験アナリティクスプラットフォームのContentsquareを導入し、顧客体験(CX)の向上に取り組み始めました。カウネットはコクヨ株式会社の子会社で、オフィス用品のオンライン通販を主力としています。同社は、顧客との直接的な接点を重視し、顧客に提供する体験価値を高めることで市場での差別化を目指しています。
CX重視の背景
カウネットでは、顧客体験が競争優位性に直結するとの認識から、ウェブサイトのユーザーインターフェース(UI)やユーザー体験(UX)の改善を重要視しています。しかし、従来のウェブ解析ツールでは、得られた数値データを基に分析者が仮説を立て、ABテストなどを行っていました。このプロセスでは、数字だけでは顧客の実際の体験を解明するには不十分であり、改善案の精度向上や意思決定のスピードに課題を感じていました。
Contentsquareの導入
そこで消費者行動を深く理解するためにContentsquareを導入しました。このプラットフォームは、セッションリプレイや視覚的な分析機能を活用し、来訪者の行動、感情、モチベーションを詳細に視覚化します。これにより、顧客離脱の原因を明確に把握できるようになり、仮説の質が向上するとともに、改善策の効果を定量化することが可能になりました。
改善の循環を短縮
Contentsquareは、改善によるROI(投資対効果)も把握しやすく、データ分析の属人化を防ぎ、改善サイクルを迅速化します。カウネットは、これにより社内の関係者間で共通認識を持つことができ、改善プロセスを加速することが期待されています。
小亀信平本部長の見解
カウネットEC本部の本部長である小亀信平氏は、顧客理解の解像度がサービスのCXに直接影響するとの見解を示しました。従来のツールでは顧客が困っている「結果」は把握できましたが、その「原因」には分析者の仮説に依存している部分がありました。Contentsquareを通じて、顧客が抱える不満を高精度で理解できることで、課題解決に向けた精度が向上します。
クリエイティブな価値の提供
カウネットは、コクヨのクリエイティビティを活かしつつ、進化するテクノロジーを利用してお客様に価値ある体験を提供することに挑戦しています。これにContentsquareを組み合わせることで、ECサイトの操作性を向上させるだけでなく、全社を挙げてCXの向上を図ります。
Contentsquareの世界的な影響
Contentsquareは、顧客の行動、感情、意図に関する豊富なインサイトを提供することで、ブランド運営者が顧客との共感を築く手助けをしています。日本国内ではオイシックス・ラ・大地やカシオなど名だたる企業がその効果を実感しています。
まとめ
カウネットがContentsquareを導入したことで、顧客体験の深化が期待されます。これからも進化するテクノロジーを活用し、顧客満足の最大化を目指す取り組みに注目が集まります。