澄毅の個展「concorde」開催概要
アートと調和をテーマにしたコンセプトをもとに、アーティスト澄毅による個展「concorde」が2025年5月30日から6月14日まで東京・南青山のGARDE Galleryで開催されます。この展示は、アートにおける人と人との距離を越え、共鳴を生み出すことを目的としています。
「concorde」の意味
個展のタイトル「concorde」はフランス語で「調和」を意味しており、澄毅はこのテーマを通じて、作品を通じたクリエイティブな対話を模索しています。目の前にある距離や分断を乗り越え、美しい調和を見出すことが澄毅の作品制作の原点です。
技法と作品の紹介
本展では、写真を中心に刺繍や光など多彩な手法が用いられた作品が展示される予定です。澄は、その作品に対し、繊細な手作業を重ねることで、被写体との新たな関係を築く努力をしています。写真は一般的に「撮る側」と「撮られる側」の非対称な関係を生んでしまいますが、澄はそれを解消するために刺繍や光入れといったアナログな技法を駆使します。
これにより、視覚的にだけでなく、感覚的にも感じ取れる「目には見えないが感じられるもの」が表現されるのです。これらの作品は、意識と無意識の両方を包含し、個々の感覚による出会いを具現化する試みと言えます。
多角的なアプローチ
展示は写真作品だけには止まらず、様々な視点から「調和」というテーマを掘り下げる多角的な構成が予定されています。会場では、澄毅がなぜこのテーマに取り組んできたのかを感じ、体感できる貴重な機会となるでしょう。アートファン、または初めてアートに触れる方にも楽しんでいただける内容になっています。
澄毅のプロフィール
澄毅は1981年に京都で生まれ、明治大学文学部を卒業後、多摩美術大学情報デザイン学科を修了しました。「見える先の世界を見出す」というテーマのもと、主に写真を用い、身体的な感覚を重視した制作を続けています。ここ数年はLGBTQ+の家族をテーマにしたプロジェクトにも取り組んでおり、社会問題に対しても積極的に関与しています。
主な個展には2025年の「Les fantasies − かつて / そこに / あったもの −」や、2024年の「For a better world」などがあります。また、アートフェアや書籍のカバーアートとしても、多方面で活躍しています。
開催詳細
- - 会期: 2025年5月30日(金)~6月14日(土)
- - 場所: GARDE Gallery(東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCEビル4F)
- - 入場料: 無料
アートを通じて新たな調和を体感できる展示になることを期待しています。多くの方々のご来場をお待ちしております!