東京都交通局で新たな乗降客数調査実証実験
今年2024年11月より、東京都交通局(都営バス)の車両内でアプリズム社の最新技術を用いた実証実験が始まります。アプリズム社が開発したプロダクト『B-RIO』は、AIカメラとクラウドプラットフォームを活用し、乗降客の数データを効果的に集計・分析する取り組みです。このプロジェクトは、デジタル技術を用いた業務効率化の一環として実施され、新しい情報収集手段がどのように現場に貢献できるのかを検証するためのものです。
『B-RIO』の技術的背景
『B-RIO』は、Vieureka株式会社が提供するAIカメラ『Vieurekaカメラ』を基にしており、これによりバス路線の利用状況を自動でモニタリングすることができます。このシステムにより、従来は調査員が行っていた乗車人数の計測作業をAIに置き換えることで、データの収集をさらに効率化します。特に、ICカードを使用されない利用者のカウントも可能となり、これまで見落とされていた貴重なデータも把握できるようになります。
透明性とプライバシーへの配慮
同システムは、特にプライバシー保護も重視されており、個人情報を特定できない形でデータ連携が行われます。これにより、乗客は安心して利用できる環境が提供されます。また、継続的なデータ取得が可能なるため、バス路線の最適化やサービス向上に大いに役立つことが期待されています。
両社の代表の意気込み
アプリズム社の代表取締役社長、仙敷久善氏は「このプロダクトを通じて交通バス事業での最適なサービス提供に貢献し、地域社会への貢献活動を導いていきたい」と述べています。また、Vieureka社の宮崎秋弘社長も「アプリズムとの協業を深め、エッジAIの新たな社会貢献を進めていく」とコメント。両社は今後も連携していく意向であり、持続可能な交通システムの実現を目指します。
Vieurekaプラットフォームの利点
Vieurekaプラットフォームの最大の強みは、クラウドを介してIoTデバイスを遠隔で管理できる点です。これにより、各種機器の状態監視やアップデートが無駄なく行えるため、運用コストの削減をもたらします。このシステムは、効率的なデータ収集や処理を可能にするだけでなく、業務の持続可能性の向上にも寄与します。
まとめ
アプリズム社とVieureka社が共同開発した『B-RIO』は、東京都交通局において新たな乗降客数調査を実施し、AI技術の実際の運用への導入を進めています。これにより、バス運行の効率化が進むと共に、利用者にとってもより良いサービスが提供されることが期待されています。今後の進展から目が離せません。