株式会社エーディエフが新たに取り組む「5・50・100計画」は、社員の給与を100万円アップさせるための革新的なアイデア創出プロジェクトです。この計画の核となるのは、5年間で年間50個のアイデアを生み出す組織を築くことです。大阪府大阪市西淀川区に本社を構えるこの企業は、オーダーメイドのアルミ製品を設計・製造・販売する会社として知られており、様々な課題解決に高い技術力を活かしています。
計画が始まったのは今年の2月で、3月15日にはその実施に向けた第2回会議が開かれました。この会議には、製造部門や経営陣を含む多くの社員が参加し、情報の共有とアイデアの討論が行われました。その目的は、開発現場からきた意見を直接聞くことで、新たなアイデアの促進につなげることです。
エーディエフは、これまでにも顧客のニーズや生活上の問題に基づく製品開発を通じて、社会に貢献してきました。たとえば、コロナ禍における医療現場の課題を解決するために「車いす用陰圧ブース」や「ストレッチャー用ビニールカバー」を短期間で商品化しました。さらに、近年の物流の効率化に対するニーズにも応じて、トラック内の荷物を効率的に運ぶための「物流ボックス・ダンカーゴ」を開発し、販売を増加させています。
最近、会社設立25周年を迎えたエーディエフは「5・50・100計画」を通して、社員の給与を100万円アップさせるだけでなく、社員が主体的にアイデアを出せる風土を培うことを目指しています。加えて、毎月1度行われる会議では、製造現場の社員も参加し、彼らが感じる課題とその解決策を一緒に考えています。これにより, 製品の改善だけでなく、新たな商品開発の機会を得ることができます。
「5・50・100計画」は単なる給与アップの取り組みではありません。社員がアイデアを出し合い、その成果としての新商品を生み出すことで全体の利益を上げることが目標です。そこで、この会議には特別なルールが設けられておらず、社員の自主性や意欲を重視しています。各メンバーは、自分の得意分野や興味に合わせてアイデアを出し、新たな価値を創造する場としています。結果として、社員が自発的に取り組むことで、彼らのスキルアップに繋がり、会社の成長を促すことになります。
さらに、エーディエフは社員への新たな福利厚生として、大阪万博の通期パスを支給することを決定しました。このパスを通じて、社員は万博の会期中に何度でも入場でき、未来のビジョンや新たな刺激を受け取ることができます。世界中の様々なアイデアや技術を見ることで、自社の製品開発やアイデア出しに役立ててほしいとの思いが込められています。
エーディエフの「5・50・100計画」は、アイデア創出を通じて社員の成長を支え、企業全体の収益向上を目指す挑戦です。このような取り組みが実を結ぶことで、今後の企業の発展に寄与し、業界全体の活性化にも繋がることが期待されます。計画が5年後にどのような成果を生むのか、注目が集まります。