SynspectiveとSpaceXが未来の宇宙産業に挑むライドシェア契約を締結

SynspectiveとSpaceXがライドシェア契約を締結

株式会社Synspectiveは、小型SAR衛星の開発と運用を行う企業で、本社は東京都江東区に位置しています。この度、SpaceXとライドシェアによる打ち上げ契約を締結したことを発表しました。この契約により、2027年にStriX衛星の打ち上げが実現する予定です。

SpaceXとの連携

契約の成立は、SpaceXのFalcon 9ロケットの打ち上げタイミングと軌道がSynspectiveの計画に合致したことが大きな要因です。この信頼性の高い再利用型ロケットを利用することで、2030年までに30機の小型SAR衛星からなるコンステレーションを構築するという目標の実現が加速します。

StriX衛星について

StriX衛星は、日本政府主導のImPACTプログラムを通じて開発されました。宇宙航空研究開発機構（JAXA）や名門大学と連携しながら、性能・コストの両面で優れた衛星を目指しています。これまでに6機のStriX衛星が打ち上げに成功し、豊富な観測モードを搭載しています。特に、Stripmap、Sliding Spotlight、Staring Spotlightという3つのモードによって、天候や時間に左右されることなく高解像度な画像データを取得できます。

地球観測の新たな可能性

Synspectiveは、持続可能な未来のために、地球上の変化を観測できるインフラの創造を目指しています。高頻度かつ高解像度で取得されたデータを通じて、自然災害や環境問題、社会的紛争などのリスクを評価・特定し、専業パートナーと共に効果的なソリューションを開発しています。

特に、SAR衛星は視界を遮る雲や雨に影響されないため、安定したデータ取得が可能です。これにより、各種リスクに対する早期の警戒体制を構築することが期待されています。