日本遺産の魅力を映像で発信する取り組み
文化庁が認定する「日本遺産」は、日本の歴史や文化を語る重要なストーリーで、その数は104に達します。これらの遺産を、映像という新しい形式で国内外に広めるプロジェクトが、キヤノンMJの協力の下、スタートします。この取り組みは、地域の魅力を理解し、活性化することを目的とし、多面的なアプローチを用いて日本遺産のストーリーを伝えます。
クロスメディアを活用した魅力発信
プロジェクトの中心は、「まいにち日本遺産」というタイトルのもと、各日本遺産の物語をショート動画で制作・配信することです。これにより、スマートフォンで気軽に視聴できるため、若い世代を中心に日本遺産への関心を高める狙いがあります。2024年10月25日より、文化庁の公式SNSアカウントで104本の縦型短編動画が順次公開されます。この映像は、日本遺産を訪れるとどのような体験ができるのかをわかりやすく、視覚的に伝える内容です。
特に注目すべきは、株式会社QuizKnockの代表、伊沢拓司さんを起用した交通広告です。彼の知名度を活かし、日本遺産の魅力を広く伝える活動を展開します。また、伊沢拓司さんをはじめとするインフルエンサーたちによる日本遺産の取り扱い映像も制作される予定です。
国外向けプロモーション
さらに、国外向けのプロモーション動画「Travel through Our History」では、日本の文化財や景観を魅力的に捉えた映像も発信します。この映像は、エミー賞やカンヌライオンズなどで受賞歴のあるクリエイティブチームによって制作され、外国人視点での日本遺産の紹介を行います。特に、歴史を感じさせる価値のある文化財を、写真で切り取るスタイルで魅せることにより、日本の魅力を多国籍に伝える狙いがあります。
キヤノンMJの役割
キヤノンMJはこれまでにも様々なプロジェクトを通じて、大阪の百舌鳥古墳群や東北の伝統イベントなど、日本の文化や歴史を発信してきました。今回のプロジェクトでも、撮影技術やクリエーターとのネットワークを駆使して、日本全国の多様な魅力を映像で表現し、地域活性化に貢献することを目指します。
地域の歴史的誘因を最大限に生かしながら、視覚的に楽しめる映像体験を提供することで、地域の魅力を伝える役割を果たします。文化庁の公式YouTubeチャンネルでも随時情報が更新される予定で、視聴者が直接関わりを持てるような多様なコンテンツが展開されていきます。
日本遺産を理解する重要性
そもそも日本遺産とは、地域の歴史や文化、伝統を包括的に表現したものであり、ただの観光地ではありません。この取り組みを通じて、訪れる価値がある理由や、地域の深い文化的背景について知識を深めてもらうことが重要です。また、地域が誇るべき文化的資源を認知してもらい、その保存・活用を通じて、地域の活性化につながることが期待されます。
日本の魅力を映像で伝える本プロジェクトは、2024年11月22日から始まるインフルエンサーとのコラボレーション動画を皮切りに、全国各地の日本遺産を広めていく予定です。これにより、日本をより深く知り、感じる機会が増えていくことでしょう。