神戸ファッション美術館の特別展について
神戸ファッション美術館では、2025年11月22日(土)から2026年1月18日(日)までの期間、特別展「やすらぎの近代絵画−ユニマットコレクションミレーからワイエスまで−」が開催されます。この展覧会は、オフィスコーヒーやインテリア、リゾート事業を展開するユニマットグループの創業者・髙橋洋二氏が育てた貴重な西洋美術のコレクションをもとに構成されています。
この特別展では、精選された約90点の近代絵画が「やすらぎ」をテーマに展示され、訪れる人々に心豊かな体験を提供します。取り上げられる画家には、19世紀のバルビゾン派の巨匠ジャン=フランソワ・ミレーから、印象派の巨人ピエール=オーギュスト・ルノワール、さらには日本人画家藤田嗣治やアメリカの重要な画家アンドリュー・ワイエスまで、幅広い時代とスタイルの作品が揃っています。
展示内容の概要
展示は大きく分かれており、各章ごとに異なるテーマが設定されています。まず第1章「田園を描く」では、印象派の先駆者ミレーやテオドール・ルソー、さらにはクールベなどの風景画が紹介されます。彼らの作品を通じて、田園風景の美しさと静けさが感じ取れます。
次に第2章「裸婦像の魅惑」では、ルノワールや藤田嗣治の美しい女性像が並び、視覚的な楽しさだけでなく、裸体に込められた魅力と芸術的表現を探る機会を提供します。これらの作品は、裸婦像の繊細さと力強さを同時に感じられる内容となっています。
第3章では「さまざまな人物表現」がテーマとされ、モディリアーニやドガといった20世紀初頭の画家たちの作品を通じて、豊かで抒情的な人物の表現に迫ります。これにより、観客は美術作品を通じて、さまざまな感情に触れられることでしょう。
最後の第4章「ワイエスの世界」では、アンドリュー・ワイエスの作品が展示され、彼独自の「詩情に満ちた写実」が表現されます。自然や日常の風景を描いた彼の作品は、観る者に親しみやすさと共に深い感動をもたらします。
開催情報
特別展は神戸ファッション美術館で行われ、開館時間は10時から18時まで(最終入館17時30分まで)です。入場料は一般:1,000(800)円、大学生や神戸市外在住の65歳以上は500(400)円、また高校生や神戸市内在住の65歳以上は無料です。特に、団体での入館の場合は割引が適用されるため、友人や家族での訪問をお勧めします。
美術館が休館するのは月曜日と、特定の日(11月25日、1月13日、年末年始など)ですが、祝日は開館していますので、計画を立てやすいでしょう。
この素晴らしい特別展を通じて、日常生活の中で心の「やすらぎ」を見つけるきっかけになればと思います。美しいアート作品に囲まれながら、豊かな時間を過ごすことができるこの機会をどうぞお見逃しなく!