営業支援の新たな進化を促すM&A
2025年5月1日、株式会社ナレッジワークが商談解析AIを展開する株式会社Poeticsの全株式を取得したことが発表されました。これにより、同社は営業支援の新たな展開を図り、セールスAIエージェントシリーズの開発を加速することを目指しています。
ナレッジワークのビジョン
ナレッジワークは「できる喜びが巡る日々を届ける」をミッションに掲げ、特に大手企業向けにセールスイネーブルメントAIを提供してきました。これまでの営業プロセスを支援する製品群に加え、商談解析AI「JamRoll」を導入することで、営業担当者のプロセスをさらに円滑に進められるようになります。
営業プロセスのシナジー効果
ナレッジワークは、ナレッジ領域のプロダクトやワーク領域のプロダクトを通じて、商談前のプロセスを支えてきました。一方、Poeticsの「JamRoll」は商談後のプロセスをサポート。これらを統合することで、営業担当者の商談に関わる全てのプロセスがシームレスに連携し、効率的な営業活動が実現されるのです。具体的には、JamRollが生成する商談書き起こしや要約を基に、次回の商談に適した営業資料をナレッジワークから提案する機能なども考えられます。
技術と人材のシナジー効果
ナレッジワークは、営業支援プロダクトに特化した国内のリーディングカンパニーであり、優れたUI/UXを備えたアプリケーションを多数制作してきました。Poetics社は、AIを専門的に扱うプロフェッショナルチームを有し、音声・言語解析の技術力が高く評価されています。この2社の統合によって、営業支援における技術革新が加速すると期待されています。特に、Poeticsの代表である山崎はずむ氏がナレッジワークの執行役員CAIOに就任したことで、両社の知見を活かした新たなプロダクト開発が展開されることが予想されます。
CEOからの期待の声
aPoetics社のCEO山崎氏は「日本の大手企業様のセールスイネーブルメントをトップランナーとしてけん引してきたナレッジワークとの連携を誇りに思う。このシナジーにより日本を代表するスタートアップを目指したい」とコメント。
一方、ナレッジワークの麻野CEOも、両社の製品や技術、ビジョンの一致に強い信頼を寄せ、今後の展開に自信を示しています。「本M&Aにより、セールスイネーブルメントにおいて、世界でもトップクラスのプロダクトを提供する会社へと成長すると考えています。」と述べ、未来への期待を高く持っています。
Poeticsとナレッジワークの概要
Poetics社は「共感で声を響かせる」をミッションに、音声・言語解析AIの開発を手掛けるスタートアップ。商談解析AI「JamRoll」や日本語特化の音声認識APIを提供し、高い技術力が評価されています。ナレッジワークは、働く人々のイネーブルメントを支援し、営業支援AIを中心に開発を行っています。
この今回のM&Aによって、日本の営業市場における革新が進むことが期待されており、今後の展開から目が離せません。