愛知県の葵鐘会がベトナム進出を果たす
経済産業省の「日本の医療機器・サービスの海外展開に関する調査事業」において、愛知県稲沢市の医療法人葵鐘会が「ベトナムにおける日本式周産期医療提供プロジェクト」を採択されました。本プロジェクトは、安倍内閣の成長戦略の一環として、日本の医療の質の高さを海外に広めるための取り組みです。
プロジェクトの概要
葵鐘会は、理事長の山下守を中心に、国立大学法人名古屋大学とコンソーシアムを組み、このプロジェクトを推進していきます。具体的には、周産期医療のサービスを提供するにあたり、以下の協力団体が参加します。
- - アトムメディカル株式会社(分娩監視装置を提供)
- - 東芝メディカルシステムズ株式会社(超音波装置を提供)
- - 株式会社明治(栄養指導)
- - みずほ銀行(ファイナンスアドバイザリー)
この体制により、高品質の医療サービスをベトナムで展開する基盤を構築します。
国際展開の背景
葵鐘会は、これまでにアジア市場における周産期医療への知見を深めるため、海外視察や人材交流を盛んに行ってきた実績があります。また、アジアで最も有望な市場としてベトナムを選定し、ここから事業展開を始めることに決定しました。将来的には、インドネシアやカンボジアにおいても日本式周産期医療の診療所の設立を計画しています。
東南アジア市場への戦略
このプロジェクトを通じて、葵鐘会はベトナムでの実績を作り、東南アジア全体への医療サービス提供を目指します。特に、シンガポールには海外統括会社を設置し、地域展開の拠点にする計画です。これにより、国際的な医療サービスの競争力を高め、質の高い医療を提供できるよう努めています。
まとめ
葵鐘会がベトナムでの事業をスタートさせることは、日本の周産期医療が海外でも浸透していく第一歩となります。日本の医療技術が持つポテンシャルを最大限に活かし、多くの人々に安心と健康を提供することを目指したこのプロジェクトに、期待が高まっています。日本の医療機関が海外展開を進める中で、葵鐘会の取り組みは、今後の医療界における重要なモデルとなるでしょう。