頭を切り替えて脱炭素社会へ
2024年9月9日、兵庫県は脱炭素型ライフスタイルの普及を図るプロジェクト「脱炭素エキデンひょうご」を発足しました。このプロジェクトは、株式会社スタジオスポビーが主導し、目指すのは県民の脱炭素意識を高め、行動へとつなげることです。
ひょうご県と民間企業の連携
「脱炭素エキデンひょうご」は、「ひょうご1.5℃ライフスタイルコンソーシアム」の一部として、官民が協力して行われます。この取り組みには、県内外の企業が参加して、約3万人の従業員と県民が一丸となり、様々な脱炭素アクションに挑戦していくことになります。
プロジェクトの趣旨は、CO2の排出を抑制するための意識改革と行動の変革です。それを実現するために、エコライフアプリ「SPOBY(スポビー)」を活用し、脱炭素に向けた活動の成果を見える化します。たとえば、日常の移動手段を車から自転車や徒歩に変更したり、企業でのマイボトル使用やリモートワークを促進します。
脱炭素スコアと特典
参加者は、実施した脱炭素アクションに応じたスコアを積み上げることができます。たまったスコアは、さまざまな特典と交換することが可能です。また、公共交通の利用を促す「サスティナMOVE」などのプロジェクトも平行して行われ、さらなる脱炭素意識の浸透を狙っています。
1.5℃目標の重要性
「ひょうご1.5℃ライフスタイル」という言葉は、単なるキャッチフレーズではありません。このコンセプトは、2015年に採択された「1.5℃目標」に基づいています。この目標は、地球全体の温度上昇を2℃未満に抑えることを目指すもので、その中でもより厳格な基準を設けています。兵庫県は、この目標達成に向けた新たなロードマップを示しているのです。
地域全体での取り組み
このプロジェクトの狙いは、脱炭素型ライフスタイルを県民一人ひとりが実践しやすい形で広めることにあります。そのために、さまざまな情報提供や支援が行われます。特に、脱炭素に対して興味が薄い人たちにもアクセスしやすい施策が必要です。例えば、スーパーでの環境配慮商品購入を促すなど、身近なアクションから始めることが出来るでしょう。
スタジオスポビーの役割
スタジオスポビーは、「人の行動変容を促進し、社会課題を解決する」という理念のもと設立されました。彼らが提供する「SPOBY」は、脱炭素だけでなく健康の実現にも寄与しています。アプリは既に複数の自治体でも採用され、広がりを見せています。
結び
脱炭素エキデンひょうごの実施によって、兵庫県全体で持続可能なライフスタイルの促進が期待されます。民間企業や県民が寄り添い、地元の環境に貢献する動きは、他の地域のモデルケースとなるかもしれません。このプロジェクトの成果に注目し、参加しない手はありません。