茨木市における文化活動の実践
茨木市では、市民主体の文化活動を促進するための新たなプロジェクトが進行中です。サントリーパブリシティサービス株式会社(以下、SPS)が協力し、2023年度から「令和7年度つどい、つながる文化の会議」が全6回にわたり実施されました。このプロジェクトは、文化芸術を通じたまちづくりを目指し、市民や文化団体がつながり合うことを目的としています。
プロジェクトの概要
「つどい、つながる文化の会議」は、茨木市の文化振興ビジョンの一環として実施されており、特に若い世代や市民が積極的に参加する姿勢を重視しています。プロジェクトの1年目には、市民が協力して文化イベントを企画し、実際に活動を行うことで、地域の文化の土台を作りました。
今年度の取り組みでは、参加者が『市民アートコーディネーター』として成長するために必要なスキルを学ぶプログラムが展開されました。講義、視察、グループワークを通じて、他分野との連携による新しい価値の創出や共創のヒントを得ることができたのです。
市民アートコーディネーターの育成
参加者は、全6回のプログラムを通じて、文化活動に必要な知識や視点を深めました。特に、福祉や教育など他の分野との連携方法について学ぶことで、文化活動の幅がさらに広がります。特に重要な点は、『市民アートコーディネーター』としての役割、すなわち「つどう・つながる・つたえる」の理解を深めることでした。
プログラム中の対話や視察では、参加者が「どのように心地よい場を作るか」や「どう伝えるか」という問いについても発表し、最終回ではそれぞれの気づきや今後の挑戦を共有しました。これにより、多様な視点からの理解が深まりました。
市民の声と今後の展望
参加した市民からは、共創の効果に驚いたという声や、自分のアイデアだけでは限界があることを実感したという意見が寄せられています。また、互いに学び合うことで、茨木市への愛着が高まったとの感想も多くありました。
茨木市の文化振興部の今西雅子様によると、「このプロジェクトは全国的に見ても珍しい試みで、文化を育てることに力を入れた取り組みです。市民一人一人が文化の大使として積極的に参加することを期待しています。」とのことです。
サントリーパブリシティサービス株式会社について
サントリーパブリシティサービス(SPS)は、1963年の創業以来、文化と地域の活性化に貢献してきた企業です。音楽ホールや美術館など、複数の文化施設を運営し、地域の文化育成に取り組んでいます。最近では、子育てサポート企業としての認定を受け、働きやすい職場環境作りに力を入れています。多様なイベントや研修を提供し、地域社会における文化活動の推進役を担っています。
今後も、市民が自発的に文化を育む基盤づくりを進めていくことを目指して、SPSと茨木市は共に活動を続けていきます。