感染症研究の新たなスタンダードを拓くRoche Infectious Disease Award 2024
2024年に開催されるRoche Infectious Disease Awardは、感染症の研究と治療における卓越性を称賛する目的で設立されたアワードで、今回はその受賞者が発表されました。このアワードは2022年に創設され、感染症に対する新しい研究や取り組みの意義を高めています。
受賞者の紹介
Excellence in Science部門
最優秀賞:渡邊丈久様(熊本大学)
渡邊様は、HBV感染症に対する新たな治療戦略の基礎研究を行い、その成果が高く評価されました。新規化合物SAG-524はHBV-RNAを不安定化させ、HBs抗原やHBV-DNAを減少させるという実績があり、今後の新薬開発に期待が寄せられています。
優秀賞:山内小津枝様(山梨大学)
山内様は、HCVを対象としたシングルモレキュールシーケンシングによって、肝硬変におけるウイルスの変異を解明した研究成果が評価されました。
国立感染症研究所の青柳東代様、および国立国際医療研究センターの安藤尚克様も同部門の受賞者です。
Excellence in Practice部門
最優秀賞:宮地勇人様(新渡戸文化短期大学)
宮地様は、東京2020オリンピック・パラリンピックにおける新型コロナウイルスの大規模スクリーニング戦略を評価されました。二段階のアプローチが有効であることを示した研究は、今後の重要な指針となるでしょう。
優秀賞受賞者には、松田将門様(福島県立医科大学)や、小塚立蔵様(大阪公立大学)などがいます。彼らの研究も、患者の質を向上させるための新しいアプローチを展開しています。
公平な審査プロセス
本アワードでは、すべての審査員が利益相反を開示し、関係する成果物に対しては審査に参加しないことが規定されているため、公平な評価が行われました。これは、受賞者選定の透明性を高める大切な要素です。
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の使命
ロシュは、世界中で150を超える国に拠点を持つ最大規模のヘルスケア企業です。医薬品と診断薬を融合し、最適な治療選択をサポートしています。日本国内では、全国8都市にオフィスを構え、多様な疾患領域での研究や製品提供を行い、人々の健康を守り続けています。詳細な情報は公式サイト
ロシュ・ダイアグノスティックスを参照してください。
まとめ
Roche Infectious Disease Award 2024は、感染症に関連する研究と実践の両面からの革新を奨励し、多くの研究者の意欲をかき立てる重要なアワードです。今後もこの賞を通じて、多くの人々の健康に寄与する研究が進むことが期待されます。