パソナとrakumoが提携し、HRテックの新サービス『aloop』を始動
2025年5月19日、株式会社パソナとrakumo株式会社が提携し、HRテック分野での新たなサービス『aloop(アループ)』の提供を開始します。本サービスは、アルムナイや内定辞退者、社員の友人・知人など、多様な人材の採用や管理を支援することを目的としています。
日本の生産年齢人口が減少する中、企業は新たな採用手法を模索しています。従来からの手法だけでなく、即戦力となるアルムナイの再雇用が注目されています。これに伴い、企業は内定辞退者や説明会参加者、社員の知人などと持続的な関係を築くことで、副業人材としての雇用機会を拡大し、ビジネス連携を図る動きが広がっています。その一方で、これらの人材を効果的に管理するためには新たなノウハウと人的リソースが求められ、人事部門には課題が山積しています。
この背景のもと、パソナとrakumoはそれぞれの強みを生かし、HRテック分野における業務提携を行い、採用や管理をトータルで支援する『aloop』の提供を決定しました。
『aloop』の機能と概要
『aloop』は、rakumoが開発した人材情報管理ツールを活用し、自社の採用活動でつながった人材情報を効率的にプール・管理する機能を提供します。これにより企業は、自社とのつながりを持つ人材との長期的な関係構築に注力できるようになります。具体的には、以下のサービスが含まれています:
- - 多様な人材情報の蓄積・管理ツールの導入
- - 登録人材との持続的なコミュニケーション
- - 採用活動支援(求人登録、応募問合せなど)
- - 人事業務の代行とシステム情報の管理
- - 企業と登録人材との関係構築施策の提案
さらに、パソナの専門コンサルタントが企業の採用支援を行い、デジタルツールによるサポートを強化することで、企業と人材のタッチポイントを増やしていきます。この新しい流れは、企業が持続可能な経営を実現する手助けとなるでしょう。
経済情勢と人事戦略の変革
近年、企業の採用戦略は大きく変化しています。特に、少子高齢化に伴う労働力人口の減少が深刻化する中、企業は限られた人材を効率良く活用する必要に迫られています。その結果、アルムナイやリファラル採用といった新しい人材の流入経路が重要視されています。
こうした変化は、採用活動に留まらず、組織全体のバランスや文化にも影響を与えるものです。『aloop』は、このような新しい人事戦略に対応した有効なソリューションとして位置づけられ、多彩な人材の獲得や育成が期待されています。
企業の今後の展望
パソナとrakumoは、この業務提携を通じて、各社の知見と資源を結集し、サービスの向上に取り組みます。『aloop』は、日本の企業における人材管理と採用活動の新しいスタンダードとなる可能性を秘めています。これにより、持続可能な成長と変革を目指す企業を支援し、人事部門の課題解決に寄与することが期待されています。
日本の労働市場が変化し続ける中、HRテック分野での革新が求められています。『aloop』の登場は、まさにその変革の一部となるでしょう。
詳細については、公式サイト aloop.link をご覧ください。