首都圏賃貸市場動向の概要
日本情報クリエイト株式会社が発表した最新の月次レポートでは、賃貸不動産市場の指標であるCRIX指標を利用して、東京23区や周辺地域の市場動向が詳しく分析されています。このレポートは、2023年のデータをもとにしており、首都圏の賃貸市場に興味がある人々にとって非常に貴重な情報を提供しています。
東京23区における現状
東京23区では、繁忙期である1月から3月を前に空室率が下げ止まりの傾向にあります。特に、30㎡から50㎡の物件では、2018年1月と比べると支払い賃料が約10%上昇しています。一方で、50㎡以上のアパートやマンションでは、アパートがピークを迎える2024年6月以降に下落傾向になると予想されています。
それに対して、0-20㎡や20-30㎡の物件は供給過剰であるため、支払い賃料の上昇が難しい状況が続いています。このことは、特に立地条件が劣るアパートに顕著に表れています。
神奈川県、埼玉県、千葉県の状況
コロナ禍からの回復に伴い、都心回帰が進んでいる中で、東京23区の賃料や価格が上昇しています。これによりカップルや家族世帯は賃料のリーズナブルな東京23区の外側に移動する動きが見られます。例えば、川崎市では通勤の利便性が高まり、空室率が改善しています。また、支払い賃料もコロナ以前より5-10%高い水準を維持しています。
一方で、横浜市では30-50㎡及び50㎡以上の空室率が上昇傾向にあり、これは競合が激しいためだと考えられます。また、千葉県内でも空室率の高い地域が見受けられる中で、特に単身者向けの物件では賃料が下落傾向にあります。
CRIX指標について
CRIX(クリエイト賃貸住宅インデックス)は、日本情報クリエイトが保有するビッグデータを元に算出された賃貸市場に関連するインデックスです。この指標は、管理データを基にした実態に即したもので、年間を通じての空室率や平均賃料の変動を詳しく追跡することが可能です。特に、間取り別や床面積別での詳細な分析が可能で、全国の主要な市区町村をカバーしています。
まとめ
今後の動向を予測する上で、CRIX指標は賃貸市場の重要な参考資料となります。日本情報クリエイトは、30年以上の経験をもとに不動産IT業界の課題解決に取り組んでおり、最新のデータを基にコミュニティに有益な情報を提供し続けています。詳細情報については、公式ウェブサイトをご覧ください。
会社名:日本情報クリエイト株式会社
所在地:宮崎県都城市上町13街区18号
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日本情報クリエイト