新たな電源ソリューション「DKFC-DM-500A」誕生!
電気興業株式会社と三菱ガス化学株式会社が共同で開発した、直接メタノール形燃料電池「FcMycle™」を搭載した電源システム「DKFC-DM-500A」について紹介します。この新しい電源システムは、ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社における風力発電プロジェクトの常用電源として採用されています。
1. 共同開発の背景
電気興業株式会社は、これまで中興電工製のメタノール改質型燃料電池を国内で展開し、設置工事やメンテナンスサービスを行ってきました。このたび新たに開発された「DKFC-DM-500A」は、500W出力の小型電源システムで、商用電源が確保できない状況下での電力供給を目指しています。
2. 邪魔にならないメタノール燃料
メタノールは消防法の危険物の規制を受けないため、「DKFC-DM-500A」は従来の燃料電池システムに比べ、さまざまな設置場所での導入が可能です。この特性を活かし、非常用電源市場のみならず、商用電源が求められるニッチな市場に強力なソリューションを提供します。
3. 優れたパフォーマンスと機能
「DKFC-DM-500A」は、最大500Wの出力を持ち、DC48Vなどの多様な出力に対応しています。外形寸法は600W x 800D x 700H mmで、約120kgの重さを持っています。また、メタノールの燃料消費量は約1.2 L/hrで、75時間の連続給電が可能です。この性能により、様々なシーンでの安定した電力供給を実現します。
4. 環境への配慮
燃料電池は環境に優しい技術であり、「DKFC-DM-500A」の導入は持続可能な社会を支える一助となるでしょう。電気興業では、二次電池や太陽電池と連携し、より広範な電源供給を目指しています。
5. 未来のエネルギー市場へ
電気興業と三菱ガス化学の共同開発は、燃料電池市場における新たな可能性を切り開くものです。常用電源の市場でも、従来の提供範囲を超えたサービスを展開していくことで、社会のニーズに応える挑戦を続けていく考えです。
この様に、「DKFC-DM-500A」は、直接メタノール燃料電池システムの新しいスタンダードとなり、日本のエネルギーシーンに革新をもたらすでしょう。今後もその動向に注目が集まります。
参考資料
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