コカ・コーラ ボトラーズジャパンと湖池屋の提携
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社(以下、コカ・コーラ)と株式会社湖池屋は、2024年10月より関西から九州に向けた共同幹線輸送を開始します。この取り組みは、両社が協力して物流効率の向上を図るものであり、飲料と菓子の混載輸送を実現することを目指しています。
共同幹線輸送の背景
この共同輸送の革新モデルでは、コカ・コーラの重い飲料と湖池屋の軽い菓子が双方のトラックの空きスペースを有効に活用することで、積載率を向上させることができます。具体的には、コカ・コーラの倉庫で飲料製品を積載した後、湖池屋の倉庫に立ち寄り、そこにある菓子製品を搭載。これにより、両社は効率的に商品を関西から九州へと輸送します。
長距離輸送の効率化
近年、物流における効率性は大きな課題となっています。今年2024年以降に予測される「物流2024年問題」が影響しており、それに対処するために長距離輸送における車両の確保が課題となっています。コカ・コーラは、他のエリアとの輸送管理をデジタルで徹底することにより、地産地消の物流を強化している一方で、一部の製品において長距離輸送が避けられない状況が続いていました。
湖池屋においても、九州阿蘇工場の新設により地元供給を進めてきたものの、生産拠点の関係で長距離輸送が発生しています。こうした背景から、コカ・コーラと湖池屋の共同輸送によって、トラックの使用台数を33%削減できる見込みです。
具体的な運用方法
運用開始は2024年10月。また、この取り組みのテスト運用は2024年8月から9月にかけて実施される予定です。具体的には、コカ・コーラの製品を京都府の倉庫で積載後、湖池屋の委託先の倉庫へ立ち寄り、そこから両社の製品を混載して福岡県や佐賀県の倉庫へ納品します。このチャレンジにより、双方の物流パートナーシップが強化されることでしょう。
持続可能な物流を目指して
この取り組みは、社会的な課題解決に貢献するだけでなく、持続可能な製品供給の実現にも寄与します。共同輸送によって物流効率が高まることにより、両社は環境負荷の削減に寄与しつつ、安定した供給体制の構築を目指します。今後も両社はこの新たな取り組みを通じて、効率的な物流ネットワークを築いていくことでしょう。