NPO日本はんだ付け協会による講習会の概要
滋賀県東近江市に本拠を置くNPO日本はんだ付け協会は、確かな技術を持った人材を育成すべく、2024年10月23日から25日の3日間で「電子機器組立て2級」の実技試験対策講習会を開催します。この講習会は技能検定制度に基づき実施され、受講者が求める高度なはんだ付け技術を学ぶ場として大いに期待されています。
技能検定とは
技能検定は、国が設定した一定基準に基づき、働く人々の技能を評価する国家検定制度です。この制度は、技能に対する社会の認識を向上させ、職業能力の開発を促進することを目的としています。日本国内では毎年約1,200名もの受験者が挑戦しており、その中でも実技試験に特化した講習会は不足しているため、受講希望者からの開設願望が強まっています。
講習会の具体的な内容
今回の講習会では、以下の内容が用意されています:
1.
eラーニングによるはんだ付け基礎知識講習(約90分)
はんだ付けの基本を理解し、基礎的な知識を身につけることで、実技講習への準備を行います。
2.
実技講習
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1日目:束線(ハーネス製作)、予備はんだ、部品加工(抵抗器等の足曲げ)
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2日目:プリント基板にはんだ付け(部品取付け、表面実装はんだ付け、アキシャル部品)
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3日目:シャシ組付け、動作確認
それぞれの講習を通じて、受講者は実際の技能を身につけると同時に、講師からのフィードバックを受けやすい環境が整えられています。技能五輪の出場経験を持つ講師が指導にあたるため、実践的な知識を効率良く学べることも魅力の一つです。
受講料と教材について
受講料は98,000円(税込107,800円)と、実技教材費用が含まれています。さらに、申込時にかかる送料500円(税込550円)もご確認ください。講習会場には治工具一式も準備されており、技能五輪経験者が厳選した最適なものを使用するため、学びやすい環境が提供されています。
お申し込み方法
受講を希望される方は、日本はんだ付け協会の公式WEBサイト(
こちら)から申し込みが可能です。興味のある方はぜひ訪れてみてください。
日本はんだ付け協会の活動
NPO日本はんだ付け協会は、2009年に設立され、はんだ付けに関する教育教材の開発や情報提供、さらには「はんだ付け検定」の企画などを行い、全国に普及活動を展開しています。正しい技能を広めるため、毎月約3回の講習を開催しており、幅広い層の受講者に支持されています。
所在地は滋賀県東近江市大萩町271番地で、理事長は野瀬昌治氏が務めています。
これまでの活動により、同協会ははんだ付けの専門知識を持つ技術者を育成し、業界全体の技術力向上に貢献しています。今後もさらなる取り組みが期待されています。