蓄電事業進展
2023-09-25 14:59:15

ノーバル・ソーラーが東京での蓄電事業に採択、再エネ普及へ前進

ノーバル・ソーラーの新たな挑戦



茨城県つくば市に拠点を置くノーバル・ソーラーが、東京都の「系統用大規模蓄電池導入促進事業」に選ばれ、新たな蓄電事業の展開を開始します。この事業は、東京都環境公社が実施するもので、2023年8月1日に正式に採択されました。ノーバル・ソーラーは、母体であるノーバル・ホールディングスの一部として、再生可能エネルギーの開発に特化した企業です。

これまで、同社は太陽光発電所や風力発電所の開発に取り組んできました。特に、64MWの太陽光発電所が稼働中で、さらに20MWの風力発電が開発される予定です。また、工場や医療施設向けにエネルギーを供給するオンサイトPPA(Power Purchase Agreement)や、企業の遊休地を利用したオフサイトPPA事業にも注力しています。

蓄電池導入に至った背景



しかし、再生可能エネルギーの増加によって新たな課題も浮上しています。それは、発電が気象条件に大きく影響されるため、電力の需給バランスが難しくなる問題です。このような状況を背景に、資源エネルギー庁を中心に系統用蓄電池の導入が緊急性を帯びてきました。蓄電池は、発電した電力を貯蓄し、必要な時に供給することで、電力網の安定化に寄与します。

ノーバル・ソーラーは、この電力送配電網の安定化に向け、新たな系統用大規模蓄電池事業を計画しています。この事業では、アメリカのテスラ社製の「MEGA PACK」を使用し、東京都をはじめとする東京電力管内で電力需給がひっ迫した際には、要請に応じて電力供給を行います。これにより、首都圏の電力需要を支えるだけでなく、再生可能エネルギーの普及にも寄与します。

未来に向けた取り組み



今後もノーバル・ホールディングスは、東京電力管内を中心に、強化が必要なエリアでの系統用蓄電池事業を積極的に展開していく方針です。再生可能エネルギーの導入が進む中で、電力供給の安定を確保するための重要な役割を果たすことが求められています。

この新しい取り組みは、企業としての社会的責任を果たし、持続可能な社会の実現に向けた一歩となるでしょう。ノーバル・ソーラーの進む道が、地域社会にどのような貢献をもたらすのか、今後の展開に目を向けています。

会社情報

会社名
株式会社ノーバル・ホールディングス
住所
茨城県つくば市島名4372番地諏訪C22街区7画地
電話番号
029-893-5470

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