OriHimeによる実証実験
2024-09-30 16:03:06

分身ロボットOriHimeを活用した高齢者施設での遠隔レクリエーション実証実験

分身ロボットOriHimeを活用した高齢者施設での遠隔レクリエーション実証実験



株式会社オリィ研究所が開発した分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」が、高齢者施設での新たな試みとして注目を浴びています。2024年8月、社会福祉法人長岡福祉協会が運営するデイサービスセンター『新橋さくらの園』で、移動が困難な利用者が遠隔操作する形でのレクリエーションが実施されました。この取り組みは、「人類の孤独を解消する」という理念のもと、施設利用者との新しいつながりを生み出すことを目的としています。

実証実験の背景



日本は急速に高齢化が進行しており、介護職員の不足が深刻な問題になっています。2025年には243万人、2040年には280万人の介護職員が必要になると予測されています。このような中、利用者とのコミュニケーションやレクリエーションが不足しがちであることが課題視されています。

実証実験では、移動困難者がOriHimeを遠隔操作することで、職員の業務負担を軽減しつつ、利用者の満足度を向上させることを狙いました。また、定常的なレクリエーション内容のマンネリ化を解消するため、様々なアクティビティを通じて新しい刺激を提供しました。

実験内容



デイサービスセンターに設置されたOriHimeを介して、遠隔地にいる操作者がカラオケや口腔体操、座位で行なう運動などのレクリエーションを展開。特にカラオケでは、利用者が画面越しに操作者と共に歌を楽しむことで、笑顔と歓声が響き渡りました。

利用者の反応



実施後のアンケートでは、利用者から「とても楽しかった」「もっとやりたい」というポジティブな意見が多数寄せられました。特に「OriHimeはかわいい」といった声も多く、利用者同士での新たな交流のきっかけにもつながったようです。

今後の展望



実証実験の結果を受けて、オリィ研究所ではさらなる実験と共に、利用者を楽しませるコンテンツの充実を図っていく考えです。今後は実施頻度やプログラム内容を見直し、理想的な介護環境を模索していく予定です。

また、職員からは「業務をしながら見守れるので助かる」との声もあり、OriHimeの導入が職員の業務負担軽減に寄与する可能性があることが示唆されました。

まとめ



分身ロボットOriHimeの導入は、高齢者福祉の新たな可能性を切り開く鍵となるでしょう。今後もこのような取り組みが広がることで、高齢者施設でのコミュニケーションやレクリエーションが充実し、利用者の生活の質が向上することに期待が寄せられています。

詳しい情報や今後の活動については、株式会社オリィ研究所の公式サイトをご覧ください。https://orylab.com/


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会社情報

会社名
株式会社オリィ研究所
住所
東京都中央区日本橋本町3-8-3日本橋ライフサイエンスビルディング3
電話番号

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