在宅医療を支える新たなシステムの共同開発
東京都で進行中の在宅医療推進強化事業において、株式会社レイヤードは豊島区、江東区及び西東京市の医師会と連携し、24時間診療体制の支援に向けた新しいシステム機能の共同開発を行いました。この取り組みは、高齢化の進展によって在宅医療の需要が高まる中、医療サービスの質を向上させることを目的としています。
取り組みの背景
東京都は、在宅医療の必要性が増していることや、コロナ禍によるオンライン診療の普及を受けて、在宅医療提供体制を充実させる必要があると認識しています。しかし、区市町村によってその取り組みには差があるため、均一な医療サービスの提供を目指し、在宅医療推進強化事業を立ち上げました。
レイヤードの役割
株式会社レイヤードは、この事業において各医師会のデジタル化(DX)を積極的に支援しています。豊島区医師会、江東区医師会、西東京市医師会と共同で、WEB問診システムSymview、電話自動応答システムIver、患者管理システムKakariteの3つのプロダクトに新機能を開発しました。これにより、在宅医療を提供する際の24時間診療体制を円滑に実行できるようになります。
開発した機能の具体例
開発された機能の一部を以下に紹介します。
- - WEB問診Symview では、複数人でのビデオ通話機能が強化され、10人までの同時参加が可能となりました。これにより、多職種連携が取りやすくなります。また、ビデオ通話用のURLをSMSで送信できるようにもなりました。
- - 電話自動応答システムIver では、医師が折り返し電話をする際に050番号を利用できるようになりました。これにより患者やその家族に対し安心して連絡をすることができます。
- - 患者管理システムKakariteでは、患者メモの機能を充実させ、テキスト入力やファイル添付が可能になりました。これにより、より柔軟な患者情報の管理が実現しました。
今後の展望
レイヤードは、高齢化社会の中で医療アクセスの利便性を確保しつつ、医療者の負担を軽減できる持続可能な医療を目指して、機能の開発と改善に取り組んでいます。将来的には、開発された機能を全国の医療機関でも活用できるように、標準提供を行うことが予定されています。これにより、全ての患者に質の高い医療サービスが提供できる未来を目指しています。
会社概要
株式会社レイヤードは、1998年に設立され、福岡市博多区に本社を置く企業です。クリニックや病院外来の医療DXをトータルで支援し、日本全体のプライマリケアの質を向上させる活動に従事しています。また、各プロダクトは連携性が高く、必要な機能を独立して利用することも可能です。
更に、他社のシステムとの連携も強化しており、医療機関のニーズに応じた柔軟な対応を心がけています。詳しい情報は、公式ウェブサイト(https://layered.inc)をご覧ください。