株式会社山と溪谷社は、2024年10月15日に発売した登山情報誌『山と溪谷』11月号にて「日本百低山」を発表しました。この特集は、関東を含む全国の魅力的な低山を55座紹介しており、登山初心者や中高年の方にとっても親しみやすい山々が推薦されています。
「日本百低山」は、標高1200m以下で日帰り可能な山々が条件で、見た目や歴史など魅力に富む山を選んでいます。これにより、登山者が新たな発見をする手助けとなることを目的としているのです。選定された100座は、北海道から九州までの7エリアにまたがっており、それぞれの地域の特色や自然美を楽しむことができます。
今回特に取り上げられているのは、千葉県に位置する伊予ヶ岳です。この山はその独特の岩峰から「房総のマッターホルン」とも称され、スリリングな登山体験が待っています。山頂に立つと、富士山や東京湾などの美景を一望できるため、多くのハイカーに愛されています。
登山のスタート地点は平群天神社で、樹林の中を進みつつ、六地蔵登山口への分岐を経て南峰付近の岩場に到達します。この岩場では足元に注意しながら慎重に進むことが求められます。岩の間を通過する際は、もろい岩が点在するため、スリップに気をつけてください。下山時には、北峰を経由して分岐に戻るルートが推奨されています。特に北峰からの景色は壮観で、思わず立ち止まってしまいたくなるほどの美しさです。
さらに、伊予ヶ岳からは富山へのルートもあり、車道を少し使った後に西へ進むことで、北峰と南峰それぞれからの絶景を堪能できます。南峰の近くには廃墟が点在し、神秘的な雰囲気も漂っています。一方、伏姫籠穴方面への道は、倒木や斜面の崩壊地があるため、注意が必要です。
低山登山の魅力は、初心者から経験者まで誰でも楽しめるところにあります。特にこれから登山を始めたい方や、体力的に高山登山が難しくなっている方にぴったりです。また、低山の探求は日本各地のローカルな魅力を発見する手助けともなるため、地域活性化にも寄与することでしょう。
最後に、アプリ「ヤマスタ」では、日本百低山スタンプラリーも開催中です。山頂でチェックイン、スタンプを獲得して、楽しい登山ライフを満喫してください。
『山と溪谷』11月号では、関東エリアの「登山バス時刻表2024-25」に関する情報も掲載されています。山登りを計画する際には、ぜひ役立ててください。興味深い低山への探訪と共に、日本の美しい自然を堪能する絶好の機会が広がっています。