持続可能な畜産新モデル
2024-07-30 10:35:47

鹿児島発、牛・豚・鶏を守る持続可能な畜産の新モデル始動!

鹿児島からの新たな挑戦



2024年7月29日、株式会社Linkhola、JA鹿児島県経済連、株式会社AmaterZ、九州大学の4者が共同で開始するプロジェクトが話題を集めています。これは、牛、豚、鶏の3つの畜産種を対象とした世界初のGHGボランタリーカーボンクレジット化プロジェクトです。本プロジェクトは、持続可能な畜産を実現し、異なる社会課題の解決を目指しています。

プロジェクトの背景と目的



日本の畜産業界では、温室効果ガス(GHG)の排出が大きな問題となっています。特に、反芻動物、つまり牛や羊などは消化過程で多量のメタンを排出し、その温暖化効果は二酸化炭素の25倍以上と言われています。また、肥料の使用や家畜の排泄物からも亜酸化窒素が放出されており、その温暖化効果はCO2の約300倍にもなるため、畜産業は環境負荷が大きい分野として注目されています。

鹿児島県は、国内でもトップクラスの牛、豚、鶏の飼養頭数を誇る畜産王国である一方で、GHGの排出が1277千トンCO2相当となっている現状があります。そこで、本プロジェクトは畜産業におけるGHG排出削減を目指し、新たなモデルを構築することを目的に発足しました。このプロジェクトでは、ほかの地域と同様に、鹿児島の素晴らしい食文化や畜産の魅力を国内外に広めることも狙いとしています。

各参与の役割



このプロジェクトには、各社がそれぞれ異なる役割を持っています。Linkholaは、クレジット化システムの提供と新しい方法論の策定を担当し、JA鹿児島県経済連は実証テストの実施と普及活動を行います。AmaterZは畜産データのモニタリングを担当し、九州大学では方法論と助言に関する支援が行われる予定です。

ステークホルダーによる期待



国内外では、すでにエサの改善によるGHG削減の研究が進められています。具体的には、特定の飼料添加物を使用してメタンを減少させるなどの取り組みが報告されており、実用的な飼料開発の必要性が増しています。また、このプロジェクトがスムーズに実施されるためには、現場でのGHG排出量の正確なモニタリングと算定方法の確立、そしてクレジット化を迅速に進めるためのシステムの構築が不可欠です。

Linkholaが目指す未来



Linkholaは、ボランタリークレジットの迅速な申請と発行を支援するためのワンストップサービス「EARTHSTORY」を提供しています。このプラットフォームを通じて、プロジェクト参加者は必要なデータの集計やクレジット化プロセスを効率的に行うことができるのです。

持続可能な畜産を実現するために、Linkholaはさらなる協業を進めていく考えで、国内外の専門家と連携し、GHG削減に向けた新たな取り組みを模索しています。このプロジェクトが日本国内はもちろん、世界の畜産業界においても新しい基盤となることが期待されています。これからの動向に注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社Linkhola
住所
東京都港区浜松町2-2-15浜松町ダイヤビル2F
電話番号
03-6821-1822

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