京都の新たな宿泊施設、リノベーションホテルが誕生
京都の街の中心部、三条と四条に位置する新たなリノベーションホテルが、株式会社ボルテックスとリノベる株式会社の協業により、2025年12月にオープンを予定しています。このプロジェクトでは、ボルテックス1の出資による資産活用と、リノベるの豊富なノウハウを生かした魅力的な宿泊体験が提供される予定です。
プロジェクトの概要
このリノベーションホテルは「yugen kyoto shijo」、「soyo-ne kyoto sanjo」、「soyo-ka kyoto sanjo」と名付けられ、全3棟で構成されています。各ホテルの運営は、ポラリス・ホールディングスグループの株式会社フィーノホテルズとKeeyls株式会社により行われ、デザインやマーケティング戦略も注目されています。
コロナ禍がもたらした影響
元々は2019年末から2020年にかけて建設されたこのホテルは、コロナ禍が引き起こした旅行需要の低迷により開業が遅れ、約5年間も「塩漬け」状態でした。しかし、2025年に再び注目を集めることになったこの地域のインバウンド需要は、復調の兆しを見せています。特に、2024年の外国人宿泊客数はコロナ前の1.8倍へと回復する見込みです。
新たな宿泊体験の提供
ボルテックスとリノベるは、インバウンド層へのニーズに合わせて「泊食分離」のスタイルを採用し、民泊の自由な宿泊体験を融合した「暮らすように滞在できる」ホテルを目指しています。高級感あふれる素材や落ち着ける空間を重視し、訪れた旅行者が自宅のようにリラックスできる滞在を実現します。
そのため、建物内では未使用の内装や設備を最大限に活用し、特に共用部や部屋の家具・什器に注力した設計が行われています。実際、予約の多くは海外からの客により占められ、高い稼働率が期待されています。
地元とのつながり
新たなホテルは、宿泊者のためだけでなく、地元住民も気軽に立ち寄れるカフェやレストランも1階に設ける予定です。このカフェは訪れる客に新しい交流の場を提供し、地域社会とのつながりを強化する役割を担います。
時代を超えた魅力
このプロジェクトに込められたコンセプトは「時をかさね、時をこえた『きょう』の魅力にであう」というものであり、京都らしさと現代的な要素を共存させた空間造りを目指します。ホテルのデザインにおいても、景観に調和しつつ高級感を漂わせるよう心掛けました。
共用部のロビーは印象的なデザインで新たに刷新され、ゲストを迎え入れる顔となるよう工夫されています。各客室では、居心地の良さを演出する家具が選ばれ、特に日本の名作家具を取り入れて、上質さと家庭的な温もりを感じられる空間を実現しています。
施設の詳細
yugen kyoto shijo
- - 所在地: 京都市下京区麩屋町通高辻下る鍵屋町218
- - 客室数: 58室
- - 運営会社: 株式会社フィーノホテルズ
soyo-ne kyoto sanjo
- - 所在地: 京都市中京区麩屋町通三条上る下白山町296
- - 客室数: 8室
- - 運営会社: Keeyls株式会社
soyo-ka kyoto sanjo
- - 所在地: 京都市中京区堺町通三条下る道祐町135
- - 客室数: 8室
- - 運営会社: Keeyls株式会社
このリノベーションプロジェクトは、単に新しい宿泊施設の開業にとどまらず、地域の活性化と交流の場づくりにも寄与することが期待されています。ボルテックスとリノベるは今後も、地域の活性化に向けた多様な取り組みを推進していく予定です。