音楽配信市場が新たな高みに!
音楽の消費スタイルは年々変わり、特にデジタル化の進展により、音楽配信市場は急成長を見せています。2024年第2四半期の日本の音楽配信売上は、前年同期と比較して5%増の304億3,700万円に達しました。この成長は、2024年の上半期全体での音楽配信売上が616億3,300万円となり、半期ベースで初めて600億円を突破する結果をもたらしました。
ストリーミングサービスの支え
特に注目すべきは、ストリーミングサービスの進展です。第2四半期のストリーミングによる売上は280億1,100万円、上半期では563億3,200万円と、全体の9割以上を占めており、もはや音楽配信市場の主力となっています。この分野は、サブスクリプション形式を通じた安定収入が大きく寄与しています。
ストリーミングの内訳を見てみると、サブスクリプションによる音楽売上が前年同期比108%の227億4,100万円、音楽ビデオでは94%の13億3,000万円となっています。広告収入からの売上も、音楽は前年と比べて88%の21億1,400万円と、音楽ビデオは122%の18億2,700万円と順調に推移しています。
ダウンロード市場の現状
一方、ダウンロード市場は厳しい数字が続いています。シングルトラックのダウンロードは前年同期比で94%の871万ダウンロード、金額では90%の14億1,100万円という結果でした。また、アルバムダウンロードは79万で、前年比96%、金額は94%と依然として厳しい状況です。音楽ビデオに関しても81%の数量、80%の金額の減少といった形です。
トータルのダウンロード売上は前年同期比94%の954万ダウンロード、集計金額は91%の23億1,200万円でした。
音楽業界の未来に期待
このように、音楽配信市場はストリーミングが主要な成長因子となっていることが分かります。これからの音楽業界において、さらなるイノベーションとともに新しい収益モデルが生まれることが期待されます。
特に、若い世代の音楽消費が増える中で、アーティストやレコード会社には新たな展開が求められます。また、リスナーの嗜好が多様化していく中で、パーソナライズされたサービスがますます求められることでしょう。
2024年も引き続き、音楽配信市場の動向に注目し、今後の成長を見守っていきたいと思います。詳細な売上データは、日本レコード協会の公式サイトなどで確認できますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。