岡山県で運営されている保護猫・保護犬のシェルターが存続のための大きな挑戦を始めました。その名も「106匹の保護猫と3頭の保護犬のお世話を続けていきたい」と題したクラウドファンディングプロジェクトです。実行者は澤野路子さんで、彼女は妹たちと共に25年以上にわたり、行き場のない動物たちを救い続けてきました。
この活動は、当初は宮崎で行われていましたが、2020年に岡山に移転し、2階建ての施設を構えました。その後、支援を受けていた企業の経営再建が難しくなり、さらに家計にも影響が出てきたことで、シェルターの運営が困難になってしまいました。特に、コロナウイルスの影響や物価の高騰によって、さらなる負担がのしかかり、老猫に対する医療費も増加しています。
こうした状況を受けて、澤野さん一家は「この犬猫たちが路頭に迷うなんて絶対にさせない!」という強い意志を持ち、クラウドファンディングに挑むことを決意しました。プロジェクトは、2024年9月30日までの予定で、支援の資金は動物たちの食事、医療費、水道光熱費などに充てられ、このシェルターが安定した環境を維持できるようにすることを目指しています。
特に、キャリア(エイズ、白血病)を抱える猫や、高齢者の猫たちへの特別な医療ケアも重要視しているため、これらの費用が必要不可欠です。シェルターでは、現在の猫たちと犬たちの健康管理が日々行われており、様々な活動も行われています。例えば、毎年行っている「保護猫保護犬応援フェスタ」や、譲渡会も予定されています。
このシェルターの将来的な展望としては、ボランティアチームを一般社団法人に進化させ、食品衛生責任者を取得して独自の製品を販売することを視野に入れています。さらに、譲渡活動の強化や、里親募集のための専用ページも開設する計画があり、譲渡会は365日開催される予定です。
現在、クラウドファンディングによって集まった資金は、シェルターの運営のために必要な設備費、動物たちの餌代、医療費、さらには消耗品の購入に充てられます。目標金額を超えた場合は、今後のプロジェクト運営費としても使用されるとのこと。
澤野さんとその家族は、殺処分や虐待、ネグレクトのない社会を実現するため、日々努力を続けています。「猫保護」という言葉が不要になる未来を目指して、共にその夢を追いかけていきたいと語ります。詳細な情報や支援に関しては、プロジェクトの専用ページをご覧ください(
プロジェクトリンク)。